ここ数年は空前のサウナブーム。各地のスーパー銭湯やスパなどの温浴施設ではサウナがリニューアルされ、コロナ禍で遠出できない人たちのストレス解消に一役買っている。
そんなサウナの聖地といえば、北欧フィンランド。その玄関口であるヘルシンキ・ヴァンター国際空港にはなんとサウナがある。しかも、そこは男女一緒に入れるのだ。
サウナがあるのはターミナル内にある『フィンエアープラチナウイング』というラウンジ。シャワールームなどがあるエリアの一角に設けられており、ロッカールームやサウナから出た後にくつろぐ休憩スペースなども合わせて用意されている。
ちなみにここのサウナは3~4人ほどの広さ。思っていたより狭かったが、この小ぢんまりとした空間も案外悪くない。サウナは以前からこのラウンジの名物だったが、19年のリニューアル後はサウナ室の内部を日本ではあまり見かけない黒く染めた木材で統一。大人向けの落ち着いた雰囲気となっている。
入浴は水着、もしくはタオルを巻いて入浴するスタイル。タオルは身体を拭く用のものと合わせて貸してもらえるので心配ない。サウナ目当てにラウンジを訪れる人も多く、海外出張の際には毎回利用していたという日本人ビジネスマンも「正直、目のやり場に困りますが、若い女性と一緒なのはいいですね(笑)」と話す。
このラウンジを利用できるのは基本的にフィンエアーのビジネスクラス客だが、JALと同じワンワールド系の航空会社なので同社マイレージ会員のサファイヤ以上のステータスを持っていれば利用可能。もちろん、入場料などは一切かからない。
現在はJALが羽田、フェンエアーが成田からヘルシンキ便をそれぞれ就航中。ヘルシンキはヨーロッパ本土の中では日本から最も近い都市のひとつ。飛行機の乗り継ぎ地として旅行者やビジネスマンの利用客も多い。
コロナ収束後に訪れる機会があれば、ぜひ空港混浴サウナで汗を流してみては。
(高島昌俊)