男性たちにひと時の癒しと安らぎを与えてくれる艶系女優たち。しかし、一部を除いて活動期間は数年と短く、引退後はほとんどが一般の女性として生活している。その知名度を生かして水商売やピンク産業に従事する者もいるが、あくまで一部にすぎない。
そんな中、ラーメン店のオーナーという意外すぎる第二の人生を選んだ者もいる。20年3月に惜しまれつつ引退した〝きずぽん〟こと元艶系女優の佐倉絆(31)だ。
デビュー前はアイドルやグラドルとして活動していたこともあり、転身後はその知名度と童顔フェイスで人気女優として活躍。実は、業界では知る人ぞ知るラーメン好きで、そんな彼女がほれ込んだのが新潟ラーメンの名店『なおじ』。クラウドファンディングを駆使して開業資金を集め、昨年12月にフランチャイズ店『新潟発祥なおじ 上井草店』をオープンさせた。
背脂たっぷりのWスープは見た目に反してあっさりしており、それでいて大変コクがある。コシの強い太麺との相性も抜群だ。
有名艶系女優の店とあって開業後は彼女のファンたちが通っていたが、「もともと、なおじはラーメン好きの間でも非常に評価の高い店。上井草店もその味を忠実に守っており、この味目当てに通っている常連客も大勢いる」とはラーメン通の編集者。
コロナ禍で短縮営業などを強いられ、ラーメン業界でも苦戦する店が多い中、今ではすっかり地元の人気店に。さらに5月中には自身がオーナーを務めるフランチャイズ店の2軒目となる『新潟発祥なおじ 練馬店』のオープンも予定されている。
「上井草店には現役艶系女優ら業界関係者もよく食べに来ているようです。味だけでも勝負できますが彼女のファンも含め、これだけ固定客がいるのは飲食店としてはかなり有利です」(前出・ジャーナリスト)
知名度があってもそれで成功できるほど甘くないのが飲食業界。コロナの逆風に負けず、人気店を作り上げた経営手腕は大したものだ。