クレカ会員が利用できる“まちなか”ラウンジが人気!

 クレジットカード会員が利用できるラウンジと言えば、空港のラウンジを思い浮かべる人が多いだろう。例えば羽田空港のラウンジは、各種クレジットカードのゴールド以上の会員が利用できる。そのラグジュアリーな空間はテレビ番組などでも時折、紹介されるので、利用したことがない人でも、おおよその雰囲気は想像がつくのではないか。

 各種クレジットカードのラウンジとしては他に、JCBの「京都劇場」、アメリカン・エキスプレスの「京都・円徳院」の観光地に置かれたラウンジがあり、共にドリンクのサービスの他、観光案内などが受けられる。

 空港同様、交通の要所に置かれたラウンジとしては、東京駅・八重洲中央口付近の「ビューゴールドラウンジ」がある。JR東日本の「ビューゴールドプラスカード」の会員が利用でき、新幹線や特急グリーン車に乗る乗客に多く利用されている。

「リアルマネーが要らない社会に急速に移行しつつある今、クレジットカード発行各社は、顧客の囲い込みに必死です。これまではポイントの付与率を高めるといったサービスが主でしたが、今は各社が様々なサービスを展開しています」(経済ジャーナリスト)

 そんな中、イオンのラウンジは意外と知られていないのではないだろうか。「イオンラウンジ」は、「イオンゴールドカード」の会員が利用できる。オリジナル・ブランドのお菓子やドリンクが無料で提供され、さらに置かれている新聞・雑誌を楽しむこともできる。広いショッピング・モール内での買い物はとても疲れるものだ。そんな時に一息つけるスペースがあるのは買い物客にとって嬉しいサービスと言えるだろう。

 さらにイオンでは1月にゴールドカードの特典リニューアルを発表した。

「実際にリニューアルが行われる4月1日以後は、海外旅行傷害保険の支払限度額が拡大されます。またこれと併せ、これまでは羽田だけだった空港ラウンジサービスを、成田、新千歳、伊丹、福岡、那覇の各空港に拡大するとしています」(同前)

 ちなみに同じ買い物客向けでは、高島屋や大丸東京店でもラウンジサービスが置かれている。こちらも主にゴールド会員向けだ。

 これらはいずれもゴールド会員向けのサービスだが、カードの会員なら誰でも利用できるラウンジサービスもある。2027年にかけて大規模な工事が行われている渋谷駅のハチ公口地下からSHIBUYA109につながる地下道にある「渋谷ちかみちラウンジ」だ。コンシェルジェが常駐する施設内には、女性用化粧室、授乳室、男性用着替え室などが設けられているなど本格的。さらには、「WI‐FIが利用できるので、我々サラリーマンにとってヒマ潰しにもとても便利です」(50代利用者) という。東急電鉄の「TOKYU CARD」、東京メトロの「Tokyo Metro To Me CARD」会員なら誰でも利用できる。

(猫間滋)

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