4月18日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)に出演したお笑いコンビ・ニューヨークが感染症学の専門家にふさわしくない質問を繰り返したことがSNS上で批判をよんでいる。
番組では長野保健医療大学の特任教授で、感染症学を専門にしている北村義浩教授がリモートで出演し、新型コロナウイルスについて出演者からの質問に生回答する流れとなっていた。連日新規感染者数が増加傾向にあることもあり、番組メインの和田アキ子(71)も直近の感染状況を見て「大変なことなのよ、もうほんとに」と驚いた様子で、コロナに対し緊張感を持ちながら番組は進行していく。
そんな真面目ムードで番組が進む中、ニューヨーク・屋敷裕政(35)が北村教授に質問を投げかけるのだが、これが全く感染症に関係のないことで、「ファーストキスの年齢と場所ってどこですか?」という失礼な質問だった。これに凍りついた北村教授は苦笑いで困った様子を見せ、周りの出演者らは「こんど先生きてくれへんよ!」「(先生)ブチギレてるよ」「これはちょっと…」「おばか!」とツッコミ。仕切り直した際に屋敷は「すいません!」と北村教授に謝ったが、不快に感じた視聴者は多いようだ。
さらに番組終盤、高齢者のワクチン接種がテーマにあがる中、相方の嶋佐和也(34)も北村教授に「先生、足のサイズは?」と関係のない質問をして大スベリを見せる。すかさず和田からは「東京に来ないで!」と小池都知事の発言を絡めたツッコミが入り、なんとか場が盛り上がるも、「時間がないんで」と進行をまくよう指示される一幕があった。その後も和田が困惑気味に「先生機嫌悪くないですか?すいません」と北村教授にフォローの声掛けをするなど、いらないボケが続いたスタジオの空気を慮る様子だった。感染症専門家を呼んでの有意義な時間になるはずが、とんだ大失態となった。
「嶋佐の質問ののちに、野性爆弾・くっきー!も『車のホイール、何インチがいいですかね?』とボケ質問を畳み掛けており、一同ズッコけるという流れでなんとかボケが成立していましたが、一部の視聴者からは《ニューヨークもくっきーも先生に失礼すぎる》《北村先生が温厚だから良かったけど、専門家を茶化すような態度は誰が見ても不快》といった批判コメントがあがってしまいました。しかし一方で、《芸人がひな壇でボケただけで炎上するほどでもない》といった意見もあります。失礼質問もウケれば問題なかったのかもしれませんが、スベってスタジオが変な空気になってしまったことで、視聴者も見てられなかったんじゃないでしょうかね」(芸能誌ライター)
感染拡大防止を必死に訴えつつ、感染症学の観点から政界に忖度なく意見を言うところや、ユニークな人柄が視聴者ウケも良い北村教授。テレビ出演の場数もかなりこなしているが、そんなテレビ慣れした教授相手でなければ放送事故レベルの大惨事になっていたかもしれない。
(浜野ふみ)