クレーム覚悟で20時以降も営業!艶系クラブが活気づいた“夜の需要”とは?

 10都府県に発令されている緊急事態宣言の解除が見送りとなり、飲食店に対する20時までの営業時間短縮要請も継続される中、要請に従わず20時以降も営業を行っている艶系クラブは意外にも連日にぎわいをみせているという。現在も通常営業を続けている艶系クラブに勤務する女性ホステスによると、相変わらず満席の日が続いているようで…。

「席数を減らして営業しているというのもありますが、最近は平日の夜もフリーのお客様で卓は埋まってますよ。『他が開いてないから』と言って来店される初めてのお客様も多いです。居酒屋や他のクラブは20時に閉まるので、そこから流れてくるみたいですね」

 20時以降も営業することを選んだ艶系クラブはその需要を一手に引き受け、売り上げも好調のようだ。そんな“要請無視”の店の盛況ぶりをうらやんだのか、先月は休業していたものの、2月に入って通常営業再開に踏み切った接待店も少なくない。通常営業を再開したばかりの有名クラブでは、ある需要でおおいに活気づいているという。

 あるクラブに勤務する女性ホステスはこう話す。

「うちの店はホステス業だけで生計を立てている子も多いし、そろそろ営業再開しないとキャストが離れてしまうという懸念もあるのでしょう。要請には従わず、20時オープンの通常営業に戻りました。時短で20時までに閉まるクラブやラウンジの方にアフターで利用してもらえることが多くて、“アフター需要”を感じています。アフターに使ってくれた子の店には、次の日にお客さんを連れて同伴で利用したりしてますよ。お互い、助け合いなんです」

 時短要請に従う店と“要請無視”の店の間で、コロナ禍を乗り切るための助け合いをしているようにも映る。だが、そう思っているのは特需の恩恵を受ける夜の街のほんの一部なのかもしれない。今回、「時短営業には従わない」という選択をしたクラブのオーナー男性は店に殺到するクレームについて語ってくれた。

「通常営業に戻してから、お客様からはお叱りの電話も多くいただいてますね。『有名店として、要請無視は他店に示しがつかないだろ』『街の感染拡大を助長している』など、ご意見は真摯に受け止めています。ですが、嫌がらせのようにかかってくる『営業ヤメロ』という電話や、ネット掲示板に『コロナが出た』と書き込まれることも多く、営業妨害行為は同業他店によるものだと思っています。“あの店は要請に従わなかった”と、今後も後ろ指をさされてしまうのは分かっていますが、今営業しないでキャストに逃げられてしまえば、店に未来はないんです。そういう気持ちで営業するしかないですね」

 要請に協力しない店ばかりが甘い汁を吸っていれば、反感を買ってしまうのも仕方がないだろう。

(浜野ふみ)

※写真はイメージです

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