「歴史上初めて…」コロナワクチンの安全性に疑問符がつく理由とは?

 コロナ封じ込めでは後手後手の日本政府を尻目に、国民の期待を集めているのが一部海外で投与が始まったワクチンだ。すでに厚労省は英アストラゼネカ社から6000万人分の供給を受けることを発表している。しかし、この期待がかかる救世主にも大きな疑問符がつくと、表情を曇らせるのは医療法人社団誠敬会会長の吉野敏明氏だ。

「通常、新型インフルエンザなどのワクチンでは、ラット、ウサギ、最後は人間に近いチンパンジーで動物実験をするなど、時間をかけたうえで試薬を人間に下ろすことになります。ところが今回は、動物実験をはしょっている。こんな危険なことをやるのは、歴史上初めてでしょう」

 米国でも、トランプ氏が大統領選前にワクチンの開発を急がせたことが報道されたが、

「インフルエンザワクチンは、鶏の有精卵にウイルスを入れて感染させ、そこからできた抗体からワクチンを作ります。しかし実は、新型コロナウイルスの取り出しに成功した人はいません。現在、コロナウイルスと呼んでいるものは、実に3万塩基ある遺伝子情報のうち130程度、つまりわずか1%以下なのです。残りの99%は、コウモリのウイルスなどからコンピューター上で合成し、人工的に作ったもの。PCR検査キットもここからできているんです」

 卵を用いたインフルエンザワクチンは自然由来だが、輸入されるコロナワクチンは人工の産物。副反応の例も少なからずあるようで、安全性も万全とは言えない。最後に吉野氏はこう提言する。

「ウイルスを滅す薬というものはありません。インフルエンザのタミフルやリレンザなどは、体内で増殖するのを止めているだけです。では、どうやってウイルスを滅すのかといえば、人間が自分の免疫力でおさえこんでいる。もちろん75歳以上の高齢者、若くても基礎疾患のある人は外出を控えるべきですが、引きこもってばかりいると抗体ができなくなるおそれがある。コロナ禍で自死者が増えていますし、政府はコロナを含め、そうした死者を食い止めなければなりません」

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