昨年のシーズン中、「部外者との会食禁止」というールを破り、遠征中に不貞相手との密会が発覚した千葉ロッテの清田育宏外野手(34)。事態を重く見た球団側は無期限謹慎という重い処分を下した。
コロナ禍でのプロ野球選手の不貞といえば、昨年7月に「週刊文春」が報じた阪神の西勇輝投手(30)のケースが記憶に新しい。ただし、在京スポーツ紙の野球担当記者は、両者の違いについて次のように話す。
「西投手の密会は自主練習期間中だった昨年5月。対する清田外野手はシーズン中で札幌遠征中のことです。しかも、発覚を恐れて体調不良を訴えた女性に病院に行かないように懇願している。これには球界関係者も『同情の余地なし』と冷ややかな目で見ています」
しかし、コロナ禍でなければここまでパッシングを浴びることもなかっただろう。そもそもプロ野球選手の不貞は今に始まったことではない。今世紀以降に限定しても00年12月にはマリナーズ移籍が決定したイチローの不貞が「FRIDAY」で報じられ、「軽率な行動をとったのは事実」と謝罪会見まで行っている。
ほかにも08年7月には、当時巨人の主力だった二岡智宏内野手と人気フリーアナの山本モナがホテル密会した“モナ岡事件”が報じられた。結果、同選手はオフに北海道日本ハムにトレード放出されている。
ほかにも19年に女性問題が発覚した元DeNAの綾部翔投手は、1軍登板通算1試合ながら週刊誌に「18股」と見出しをつけられるほど多数の女性と不貞関係にあったという。その中には未成年者もいて、シーズン後に戦力外通告を受けた。
また、騒動の渦中となるのは選手だけではない。12年には巨人の原辰徳監督が現役時代の女性問題をめぐって元暴力団員に1億円を支払ったと報じられた。コメントで反社会的勢力との関わりは否定したものの、女性との関係については認めたうえで謝罪している。
ここではあくまで当人が謝罪したり球団が処分を下すなど、事実認定されたものに限って紹介したが、報じられてもそのままスルーしている選手も多い。とはいえ、過去の球界関係者の不貞騒動と比べても清田外野手のケースが悪質なのは疑う余地はない。
「不動のスタメンというわけじゃないが、ここ10年のロッテの屋台骨を支えた主力なのは事実。でも、今シーズン活躍できなければ年齢的に戦力外も十分ありうるでしょうね」(前出・野球担当記者)
二桁勝利で汚名を払拭した昨年の西投手のような活躍ができるか今後に注目したい。
■2000年以降のプロ野球選手の主な不貞騒動
2000年12月 イチロー(マリナーズ)が不貞報道で謝罪会見
2008年7月 二岡智宏(巨人)が山本モナとホテル密会
2012年6月 原辰徳(巨人監督)が現役時代の女性問題で謝罪
2019年7月 綾部翔(DeNA)の複数女性との不貞が発覚
2020年7月 西勇輝(阪神)がコロナ禍の不貞密会で謝罪
2021年1月 清田育宏(ロッテ)が遠征中の不貞発覚で無期限謹慎
※所属球団は当時