昨年の大みそか、「紅白歌合戦」、「ガキ使」の裏でオンエアされたのがフジテレビの格闘技。とくに、人気YouTuberの肩書きも持つ朝倉海が堀口恭司のリベンジを受ける「RIZIN」のメインカードは格闘技ファン以外からも注目の的だったとか。
「一昨年の2019年8月、当時RIZINとアメリカの総合格闘技ベラトールの2冠王者だった堀口恭司に対し、下馬評を覆してKO勝ち。海選手の評価が急上昇、彼のYouTubeチャンネルの登録者数もうなぎ上りに。今では格闘家としてよりYouTuberとしての顔のほうが売れている印象です。そして、昨年末のRIZIN26は立場が逆になってのリベンジマッチ。カードが発表された時点から話題沸騰でしたが、今度は返り討ちに遭う可能性が高いと予想されていた堀口選手が、接近戦に持ち込まれないようにカーフキックを多用して海選手の脚を破壊。みごとに1ラウンドKOでリベンジを果たしました。レフェリーが止めるのが早いという声もありましたが、あの足では再び盛り返すのは不可能に近かったはずで、多くのファンは結果に納得。海選手も堀口選手が強かったと素直に認め、早くも次への戦いに目を向けているようです」(スポーツライター)
案の定、試合直後はにわか視聴者からYouTubeに一生懸命になりすぎという批判も。それでも朝倉選手の身体能力の凄さを知っているファンたちは「堀口選手の作戦勝ち」と、朝倉選手同様に負けを認め、さらなる進化を求めてエールを送っていたとか。でも、そんな中でなかなか消えないのが「(試合前の)リング上で覇気が感じられなかった」という意見。「減量が厳しかったのでは?」という格闘技ファンならではの声があった一方で、試合会場で起きた“珍事”が朝倉選手の闘志を削いだという意見も…。
「試合直前の国家斉唱が酷すぎたという苦情がやたらとアップされました。それで海選手が緊張感を失ってしまったという声がありましたね。歌ったのは音楽ユニット『湘南乃風』の若旦那さん。確かに音程を外しまくっていて、放送事故といってもいいレベルでしたね。その証拠に、斉唱の直後にSNSでも『歌ってるのは誰なの???』『途中でトーンが変わる君が代は初めて聞いた』『一気に緊張感がなくなった』などのコメントが投稿されました。そして、試合は覇気の見えない海選手があっさりKOされるという衝撃の展開。あの君が代と試合結果は無関係だと思いたいのですが、視聴者も緊張感がなくなるほどですから、リング上の選手に何らかの影響があってもおかしくはありませんね」(前出・スポーツライター)
もしも堀口選手と朝倉選手の3度目の対戦があるのなら、国歌斉唱の人選には大好評だったマッチメイク同様に力を入れてほしい。少なくとも朝倉選手のファンはそう思っているのかも…。
(飯野さつき)