国税庁が“転売ヤー”の税務調査に本腰!ゲーム機転売で4000万円の申告漏れも

 11月27日、国税庁は今年6月までの1年間に実施した所得税の税務調査で、富裕層の申告漏れ額が過去最高になったと発表。ネット上では怒りの声が上がっているが、一方で《富裕層だけでなく転売ヤーも調査しろ!》といった声も見られた。

「国税庁によれば、富裕層に対する税務調査は4463件実施され、そのうち3837件で申告漏れが見つかり、申告漏れの額は789億円に上ったといいます。なお、今回の富裕層への調査件数は新型コロナウイルスの影響で前年比16%減っていますが、それでも申告漏れ額は同3.4%増となっており、国税庁は『引き続き積極的に調査する』としています」(社会部記者)

 これにネット上では、《コロナの影響で貧富の差はさらに広がっているというのに、富裕層は申告逃れもしようとしているのか…》《4463件中3837件って申告漏れの確率高すぎないか?富裕層は片っ端から調査するべき》など批判が相次いでおり、中には《コロナ禍に転売ヤーがウジャウジャ出てきたけど、アイツら絶対に申告してないだろ》《転売ヤーも徹底的に税務調査して吊るし上げてほしい》といった声も少なくなかった。

「今回の国税庁の発表では商品の転売で利益を上げる個人転売ヤーの税務調査も発表されており、調査した1877件のうち、なんと1680件で申告漏れが発覚し、こちらも過去最高となる65億円の追徴税が発生しています。そのなかでも、名古屋国税局が指摘したケースでは、ゲーム機などを大量に仕入れて転売を繰り返し、4000万円以上も申告していなかったという男性もいたようで、消費税を含めて約1400万円を追徴課税しています。今年はコロナの影響でマスクやトイレットペーパー、除菌スプレーなど数多くの転売行為が横行していましたから、さらに調査すれば、ボロ儲けした転売ヤーの申告漏れが続々と公になるのではないでしょうか」(ITジャーナリスト)

 やったもん勝ちの転売ヤーを野放しにしてはならない。

(小林洋三)

マネー