札幌「コロナ感染拡大」の元凶!?「メンパブ」の濃厚すぎるブリーフ接客とは?

 北海道での新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。

 札幌市は11月24日、新たに新型コロナウイルスによって4人が死亡し、感染者が165人確認されたことを発表。これで、道内での死者は17日連続となり、感染者も連日160人規模を推移している。

 そんな中、ニュースサイト「デイリー新潮」が11月23日、《クラスター多発 札幌「ススキノ」で感染拡大の元凶と言われる“メンパブ”って何?》とのタイトルで、記事を配信。記事によれば、ススキノではこの「メンパブ」と言われる店があちこちに存在し、店内では《「キャスト」と呼ばれる男性従業員は女性客の肩を抱き、女性客はキャストにしなだれかかっている。他方では、顔を寄せ合って飲めよ飲めよの大騒ぎ。もちろん誰もマスクをしていない》とのことで《”感染拡大の温床”となっている》というのだ。

 報道を目にした、ススキノの艶クラブに勤める男性マネージャーが語る。

「同じススキノで働く者としては、悔しいけど否定できないというのが率直な気持ちですかね。北海道や東北地方では『メンパブ』という名称で呼ばれていますが、通常、このテの店は女性向けの艶系クラブを指します。現在、ススキノにも50店ほどが営業しています。ススキノに『メンパブ』が登場したのは、今から20年ほど前で、その先駆けとなったのがXという店。実態は『おさわり系ホストクラブ』で、ブリーフ姿のホストが女性客を接待する、という際どいサービスがウリでしたが、それが雑誌やテレビで話題になり、『ススキノにメンパブあり』とまで言われるようになったんです」

 とはいえ、時代の流れを経て、こうした密着サービスも影を潜め、今では敷居の低いリーズナブルなホストクラブとしてなかなかの人気を集めていたという。

「メンパブとホストクラブの大きな違いは料金システム。基本、ホストクラブはフリータイム制で、高い酒を飲めば一晩に数十万円にもなりますし、『売り掛け』といって、担当ホストがお客の『ツケ払い』を回収することもあるため、永久指名が絶対です。一方、メンパブは大半が1時間3000円〜5000円といった時間制で、『売り掛け』もありません。そのため、指名チェンジも自由の店が多い。つまり、明朗会計で好みのタイプの男性とリーズナブルな料金で遊べるため、女性たちも通いやすい。うちのクラブにも、閉店後には必ずメンパブに顔を出すという女の子が相当数いましたよ」(前出・艶クラブマネージャー)

 しかも、メンパブの場合、ホストクラブのように内装を豪華にする必要性はなく、初期費用がそれほどかからないことから開業のハードルが低いことで知られている。

「開店して1か月後には、別の店が入っていたなんてこともざらで、とにかく入れ替わりが激しい。つまり、経営する側もいつ畳んでもいいという考えがあるため、お店にお金をかけない場合が多い。結果、内装にも金をかけず、換気が悪くてもお構いなしという状況を作り出しているんですね。そんな密閉空間で密着した接客をしていれば、クラスターが起きるのは当然のこと。ススキノにある大半のホストクラブや艶系クラブは、空調設備も万全をきたし、ソーシャルディスタンスを守って営業しています。でも、こういった店で感染が拡大し、結局は『ススキノは危険』と一括りにされてしまいます。やりきれないですね」(前出・艶クラブマネージャー)

 夜のススキノには、道外からの観光客と思われるキャリーバックを引いた若い女性たちの姿が急増したと言われる。そして11月24日、札幌市と大阪市は「GoToトラベル」から一時除外されることとなった。この決断で感染拡大に歯止めがかかることを願ってやまない。

(灯倫太郎)

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