「コロナ不況の不安やストレスで眠れない」
「外出自粛の運動不足のせいか、熟睡できない」
こういった声が聞かれるように、コロナ禍は人々の睡眠にも大きな影響を及ぼしているようです。食品メーカーの江崎グリコは、リラックス効果で知られるGABA配合のチョコを食べた経験のある男女300人を対象に調査を実施。公開された資料によれば、9割以上の人が「睡眠の質を向上させたい」と回答。その一方、睡眠の質を高めるために「何もしていない」と回答した人の半数以上が、その理由について「何をすればいいかわからないから」と答えたそうです。
十分な睡眠時間が取れず、睡眠の質が下がると、免疫力の低下につながります。コロナ禍にぜひ挑戦していただきたいのが、「睡眠検定」。正しい睡眠法はもちろん、睡眠のメカニズム、睡眠障害の予防法、睡眠導入剤を服用する際の注意点など、睡眠に関する幅広い知識が学べます。
それでは例題を見てみましょう。
〈問1〉質の高い睡眠をとるためには1日30分程度の昼寝が効果的と言われていますが、昼寝をする最適な時間帯は【1】12時~13時、【2】13時〜14時、【3】14時〜15時、【4】15時〜16時のうちどれ?
〈問2〉止むを得ない理由で徹夜しなければならないときに効果的な行動は次のうちどれ?【1】ひたすらコーヒーを飲む、【2】こまめな仮眠を心掛ける、【3】空腹になったらおなかを満たす、【4】ストレッチを行う
実際の問題は○×式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【3】、〈問2〉が【2】です。検定のランクは「入門編」に加えて3級から1級に分かれており、受験形式は自宅のパソコンなどで受けるオンライン試験となっています。
かくいう私といえば、コロナ禍でリモートワークが多くなってからは生活リズムの不規則さに拍車がかかった感もありますが‥‥、睡眠に関してのちょっとしたくふうとしては、就寝前にあえて難しい参考書やテキストを読むようにしています。読み疲れて眠くなってきたらそのまま寝ればいいですし、暗記などの勉強は寝る直前にやったほうが記憶の定着に有効だといわれているからです。
また、「睡眠日記」に就寝や起床の時刻、その日のコンディションなどの記録をつけて、自分の最適な睡眠サイクルの把握に役立てることも有効ですが、そういう意味では、自分の睡眠を客観的に見つめ直すためにも、この検定で「睡眠学」に触れる意義は大きいと思います。
質の高い睡眠は大きな経済効果をもたらすとも考えられています。アメリカのシンクタンク「ランド研究所」は、もし日本人の働き手が十分な睡眠を取ることで仕事のパフォーマンスが向上すれば、日本に年間15兆円もの経済効果が生まれるという試算を出しています。
ビジネスで成功するためにも、「睡眠検定」でノウハウを学んでみては?
儲かる指数:68
鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。