秋田で「梅毒感染者」がコロナ超え!闇の性産業と“転々虫”との因果関係は?

 秋田県内の歓楽街が揺れに揺れている。

 10月17日、毎日新聞が、同11日までの県内における「梅毒感染者」の数を64人と発表。これは過去最多だった2019年の倍以上の数字で、県内の新型ウイルス感染者59人より多い数字となっている。記事によれば、秋田県の100万人あたりの感染者数は16.6人。《東日本に限ると東京都(28.8人)に次ぐ数字で、東北では突出している。また19年同期の感染者数と比べると約4.3倍に急増しており、3倍以上になっているのは全国で秋田だけ》なのだという。

「県の調査によれば、性別、年齢別では40代男性と50代男性がそれぞれ13人と最も多く、全体の4割を占めますが、性産業の従事者や利用者のみに感染が広がっているのではなく、それらが家庭に持ち込まれ、夫婦間や恋人間へと感染が拡大している可能性もあると見られいます」(地元紙記者)

 梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌を原因とし、主に性行為による粘膜接触で感染する疾患だが、痛みを伴わないため、深く静かに進行し、悪化すると大動脈瘤や脊髄に異常が生じて、最悪、命に関わるケースもあるという恐ろしい病気だ。

 そんな、恐ろしい梅毒のパンデミックがなぜ、いま秋田県で拡大しているのだろうか。

「可能性があるとすれば、“闇の性産業”の急増と『転々虫』の北上でしょうね」というのは、都内の性産業関係者だ。

「実は東北の中でも、秋田は比較的ピンク店が少ないエリア。ただ、それは店舗を構えていない、というだけの話で、パパ活などを隠れ蓑にした“援デリ”などの業態が多いことで知られているんです。そして、このテの闇業者は通常のピンク業者に比べて衛生管理はズサンそのもの。それなのに、“ナマ”といった過激サービスが当たり前の世界なので、当然性感染症のリスクは高くなるというわけなんです」

 もう一つ、問題なのが、あまり耳にしない『転々虫』だが、

「夜の世界では店をコロコロ変える女性を『転々虫』と呼ぶのですが、これは、性産業の世界でも同じこと。そんな彼女たちが新型コロナの感染拡大により、東京や大阪といった大都市から、どんどん北上しているというんですね。秋田県は今でこそ、コロナの累計感染者が50人を超えたといわれますが、長い間、新規感染者を1ケタに抑えています。つまり、転々虫の女性たちにとって、感染者が少なく、闇のピンク店という勤め先がある秋田は出稼ぎにはこれ以上ないエリアだったというわけです」 

 彼女たちが、コロナウイルスから逃れるために、「梅毒トレポネーマ」を持ったまま秋田へ来ているとしたら……。それが事実ならとんでもない話だが、「梅毒パンデミック」の報道を受けネット上では、

《秋田の佐竹知事は、未だに「新コロが怖いから他県から来るのは控えてくれ」と言っている。それなのに梅毒が他県から蔓延してるんじゃ世話ないな》《秋田は東北圏でもダントツに多い。携帯を介在した(ライン利用等)パパ活も多いのかな? 携帯料金値下げに熱心な初の首相が出ましたが……。性感染症は防げる病気です。しっかりとがんばってください》といったコメントであふれた。

 GoToキャンペーンでさらに「梅毒パンデミック」が拡がらないことを願うばかりだ。

(灯倫太郎)

※写真はイメージです

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