自撮りで浮かれてPK献上!「赤っ恥失点」を嗤えない浦和レッズの黒歴史

 SNS時代の悲劇とでも言ったらいいのだろうか、海外のサッカーで赤面ものの珍事が発生した。

 現地時間4月2日、モロッコ1部リーグのユスーフィーア・ベレチド対ムールディア・ウジダ戦でのこと。ユスーフィーア・ベレチドが得点を奪うと、ゴールを決めた選手がベンチのスタッフからスマホを受け取り、その場で自撮りを始めた。しばらく歓喜のパフォーマンスが続き、ユスーフィーア・ベレチドの選手が遅れてピッチに入るとすぐに試合が再開。

 すると、ムールディア・ウジダは相手の守備陣形が整う前にゴール前に攻め込んだ。慌てたのはユスーフィーア・ベレチドの選手。ファウルで止めるのがやっとで、PKを献上してしまったのだ。ムールディア・ウジダはこのPKをきっちり決めて同点に。ベレチドはゴールを喜びすぎるあまり、逆に点を取られたというわけだ。

 極めて珍しいゴールシーンだが、実はこれとほぼ同じことをJリーグ・浦和レッズがやっていた。Jリーグが開幕した93年、浦和は開幕から6敗1分と1度も勝つことなく鹿島とのアウェイ戦に臨んだ。試合開始直後、浦和のエース福田正博がゴール。浦和の選手が喜びを爆発させているうちに試合巧者の鹿島はプレーを再開させ、瞬時にゴールを奪い返している。

「ゴールを決められた時、浦和の選手たちは一様に『なんでプレーが始まってるの?』という顔でした。それをあざ笑うかのような鹿島・黒崎比差支のゴール。浦和は当時、“Jリーグのお荷物”と呼ばれるほど弱く、この試合までの7試合で奪ったゴールはわずかに2。よほど嬉しかったんでしょう(笑)」(スポーツライター)

 このシーンはJリーグ史上最大の珍プレーとして、今もしばしばテレビで放送されている。

「当時の浦和は本当に弱かった。この他にも赤っ恥ものの珍事があります。例えば、サイドの山田暢久選手がスローインをしたところ、失敗しファウルスローに。これを何度か繰り返すと、呆れた審判が山田にスローインのやり方を指導。山田は大観衆の前でスローイン講座を受けることになりました。高校生ならまだしもプロが試合中に審判に教えてもらうなんて…ちょっとかわいそうなぐらいでしたね」(前出・スポーツライター)

 そんな苦渋の時代を乗り越えて、浦和は常に優勝争いをするようなトップチームに成長。今となっては黒歴史もいい思い出だ。

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