「何も言えない。弁護士さんが来てからお話ししたい」
違法薬物を所持していた疑いで逮捕された俳優の伊勢谷友介(44)はこう言って黙秘を続けているという。東京都目黒区の自宅に隠し持っていた“ハッパ”は4つの袋にわけられ、20グラム以上に及んだ。捜査関係者が明かす。
「20グラムの“ハッパ”となると、40回分におよび、よほどの常習者だった可能性が高い。逮捕につながったのは4袋のうち1袋。およそ7.8グラムですが、その他の3袋については『自分のものではない』と否認している可能性もありますが、きちんと乾燥されたものではなく、“採取”したばかりの状態だったことも考えられます。つまりハッパ以外の茎や種なども含まれていたため、暫定的に1袋分の所持で立件したのではないでしょうか」
違法薬物に指定されている“ハッパ”の所持で起訴されたとしても執行猶予がつくのが通例だが、前出の捜査関係者は「実刑の可能性もある」としてこう続ける。
「コロナ禍の前から内偵を進めていたそうで、伊勢谷の自宅でハッパ使用の痕跡を見たことがあるとの証言も得ていたそうです。周辺の捜査を進めていくなかで、所持している違法薬物が“自家製”だった可能性が高まったため、『栽培』での立件も視野に入れていたのは明らか。ただ、伊勢谷といえば、かねてから奇行がささやかれていた一方で、用心深い性格でも知られていたので、なぜ自宅に20グラムものブツを保管していたのか。警察を甘く見ていたとしか言いようがありません」
伊勢谷といえば、東日本大震災や熊本地震など震災に見舞われた地域にみずから足を運んでは、復興支援活動に尽力してきた。だが、そうした全国行脚の活動が“目くらまし”だったとの声も聞かれる。芸能関係者が語る。
「エコロジストとして知られる伊勢谷さんは、親しい友人に“畑”や“生産拠点”といったワードを用いて、違法な“ハッパ”の栽培をチラつかせていたこともあったそうです。伊勢谷さんといえば、俳優業だけでなく、実業家やボランティアとして全国各地を飛び回っていたので『もしやどこかに…』と勘繰ってしまいますよね」
仮に所持だけでなく、「栽培」が明るみになれば、実刑も免れないという。
「これまでの判例を見ると、その“生産量”にもよりますが、営利目的で栽培していればまず実刑でしょう。2016年に九州のとある地域で1000株以上も栽培していたグループが検挙されましたが、主犯格の男性は『違法な草と知らなかった』と弁明したものの、懲役7年の実刑と罰金200万円を科す判決がくだされました。栽培の手伝いをしていたという男性も懲役2年の実刑となり、改めて営利目的の栽培が重罪かを印象付ける裁判となりました」(司法担当記者)
本人の口から真相が明かされる日は訪れるのだろうか。