クセになる!? 中国で違反薬物入り料理店が続々摘発の事情

 9月11日、英タブロイド紙「ザ・サン」は、中国・江蘇省連雲港市にある麺料理店で店主が法律違反の薬物の成分を麺に混ぜて提供していることが発覚し、警察当局に摘発されたと報じた。店主は「中毒性の高い料理を出せば、コロナで失った売上を取り戻せると思った」と驚きの供述をしたそうだが、実は中国ではこうした事件は決して珍しいものではないという。

「この事件が発覚したのは店の常連客からのタレコミからで、『店主が料理に違反物質を混ぜているかもしれない』とテイクアウトした料理を警察署に持ち込んだといいます。実際にその料理を調査したところ、法律違反薬物の一種に含まれるパパベリンやナルコチンなどが高濃度で検出。逮捕された店主は麺やラー油などにケシ由来の成分を混ぜていたことを認めていて、これらの麺やラー油を使用した料理を提供するようになってから店では売上が大幅に増えていたことも分かっているというのです」(フリーライター)

 法違反薬物の成分を料理に混ぜて、客を中毒にさせて常連にするという方法は中国では決して珍しいものではなく、火鍋や麺料理、スープ、焼き魚などにケシを粉末状にして使用した飲食店が数多く摘発されており、2016年には中国国家食品薬品管理総局が35軒の飲食店がケシを使用していたと発表している。その後、一時は沈静化したものの新型コロナウイルスの感染拡大によって失った客を取り戻すため、再びケシを使った料理を提供する店が増えはじめ、「ザ・サン」によればここ1年で155軒の飲食店が摘発されているというのだ。

「これは中国だけの話ではありません。実は日本でも同様の事件が起こったことがあります。17年に大阪市内にある某人気ラーメン店の店主が法律違反薬物所持の疑いで逮捕されたのですが、常連客からは『営業中の店内で薬物の匂いがした』や『ここのラーメンは中毒性があってしばらくするとまた食べに行きたくなった』などの声が上がっており、ラーメンに薬物の成分が入っていたのではないかと疑われたのです。この事件はテレビでも報じられたので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか」(週刊誌記者)

 コロナの感染拡大によって多くの飲食店が未だ厳しい状況にあるが、日本で法違反の薬物入りメニューなんてものが登場しないことを祈る。

(小林洋三)

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