性産業キャストの“コロナ転落劇”を追跡「家を引き払ってトランクルームに」

 コロナの影響で以前のように稼げなくなったと言われている性産業で働く女性たち。4月~5月の緊急事態宣言中、営業自粛の対象にこそならなかったが、その後も業績がV字回復する気配はなく、厳しい状況が続いている。

「毎月60~70万円の稼ぎがあったけど、4月~5月はほぼ0円。マンションの家賃(14万5000円)が払えなくなり、大家さんと不動産屋さんに事情を説明して猶予をもらいましたが、今の稼ぎは20~30万円。節約してどうにかなる状態ではなく、結局出ていくことになりそうです……」

 そう話すのは、都内のデリバリー店に勤めるN美さん(23歳)。ただし、ランクを落としても生活できるだけまだマシだ。普通の仕事と掛け持ちして出張型のエステで働くシングルマザーのK子さん(37歳)は、「お店の出勤調整でシフトに入れなくなった」と嘆く。

「お客さんが減ったことで人気上位の子を優先的に出勤させるようになったんです。以前は週2日は出ていたのに今はまったく働けない週もあります。おかげでは家計は赤字に転落。長いこと実家とは疎遠でしたが、子供もいますし、今は頭を下げて住まわせてもらっています」

 一方、地方都市のハコ型ピンク店で働いていたM菜さん(24歳)は店が突然休業。慌てて別の店の求人を探すも「どこも雇ってくれない」と話す。

「『こんな状況だし、雇う余裕がない』って。それに性産業で働きたい女性からの問い合わせも多いみたいで、前のように簡単に働ける状況ではないのかも」

 現在はマッチングアプリなどを使って個人的に稼いでいるそうだが、実入りはあまりよくないとか。そのため、家は引き払ってトランクルームに荷物を預け、友達の家を転々する日々だという。

 夜の性産業がそれなりに稼げていたのは、もはや過去のこと。この業界においても、かつての常識が通用しなくなっているのだ。

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