球界にリストラの嵐!巨人・澤村「クビ回避」の秘策はサイドスロー転向!?

「今オフは球界で“大量リストラ”が行われるとの見方が強まっています。というのも、今年は多くの高校生がプロ志望届を提出しており、9月2日時点で165名と、すでに昨年の139名を大きく上回っています。このコロナ禍の不況では、社会人や大学が採用人数を減らしていることもあって、野球を続けるならプロしか選択肢が残されていないという高校生がたくさんいる。ただでさえ、夏の甲子園大会が中止になってしまった悲運の世代。彼らのためにも、戦力外の人数を増やすのは当然の成り行きではないでしょうか」(球界関係者)

 コロナ禍での特例づくしのペナントも折り返しを迎えたが、観客制限からくる各球団の収入の落ち込みは避けられない状況だ。首位を独走中の巨人でも、例年にないほどの“大粛清”が予想されるという。

「8月28日に川崎のジャイアンツ球場で行われた編成会議では、大学もしくは社会人から即戦力の外野手を1位指名する方針を固めたようですが、同時に現在の支配下メンバーから10名前後を育成にまわすか、戦力外にするとのこと。投手陣で真っ先に“リスト入り”しそうなのが、大卒10年目の澤村拓一(32)。一軍での防御率は6点台で、二軍でもなかなかストライクが入らずに、阿部慎之助二軍監督から三軍行きを命じられたほど。9月に入ってようやく二軍に復帰しましたが、この短期間に制球難を克服できたのかどうか…。阿部二軍監督としても、二軍の試合はベテランの調整ではなく、若手を伸ばすための舞台と考えていますからね。“夜の街”で起こした問題行動がたびたび報じられるなど、上層部の印象もよくない。『まだやれる』という意見も周囲から上がりそうですが、阿部二軍監督も最終シーズンはおもに代打で3割近い数字を残していましたから、1億5000万円(推定)の高給取りにクビを言い渡すことも十分に考えられます」(スポーツ紙記者)

 そんななかで起死回生の「クビ回避術」がささやかれている。なんと、澤村のサイドスロー転向だという。

「じつは澤村投手、阿部二軍監督から『気分転換になれば』とすすめられて、キャッチボールでサイドスローを試していました。今季の巨人は楽天から獲得した高梨雄平(28)や16年のドラフト6位、大江竜聖(21)ら左のサイドスローが救援陣を支えています。過去には野間口貴彦が斎藤雅樹コーチ(当時)の指導のもとでサイドスローに転向して結果を残していますし、“サイド転向”と大幅減俸を受け入れることで、もう1年“猶予”を得られる可能性は高いと言われています」(前出・球界関係者)

 150キロ超の球威を武器に、2016年にはセーブ王に輝いた澤村。新投法で生まれ変わった姿を見てみたい気もするが、何はともあれ、今季の“大粛清”を無事に乗り切ってほしいものだ。

(渡辺俊哉)

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