「あおり運転」「帰省警察」に効果あり!?「暴走族ステッカー」売れ筋リサーチ

「最近、メルカリなどのフリマアプリで、いわゆる“暴走族ステッカー”をよく見かけるようになりました。おそらく多くの人が、チーム名などが書かれたコワモテのデザインを見たことがあるかもしれません。これが結構売れているようで、かつては見向きもされなかったような、2000円台のステッカーに『SOLD』の表示が目につくようになりました」

 ネットオークションなどの個人売買事情に詳しいライターはこう話す。ふだんのお盆シーズンならば、家族そろって車で帰省するというのはとくに珍しいことではないが、小池百合子東京都知事が言うように、今年は「特別な夏」。地方都市では、関東圏から墓参りで帰省した人物の実家に「何を考えているんですか?」「さっさと帰って」と書かれたビラが貼られるなどの被害が続出。いわゆる「帰省警察」は、いたるところに出没するようで…。

「地方では、東京ナンバーの車へのあおり行為も頻繁に報告されています。もっとも被害が多いのはホームセンターや飲食店の駐車場です。そこで県外のナンバーを見かけるや、『県外客はお断り』とする貼り紙をしたり、ひどいケースになると、車に戻ってくるまで待ち構えて、来た途端に『コロナを持ち込むんじゃねえ』と罵倒された人もいます」(フリージャーナリスト)

 こうした心ないバッシングに“暴走族ステッカー”がどんな効果を発揮するのか。前出のライターが解説する。

「いかついステッカーを掲示することで、『怖いお兄さんが乗ってますよ』とアピールすれば、それほどひどい攻撃にさらされないのでは…。そんな期待を込めてみなさん購入されているようですね。ただ、気をつけたいのは実在の暴走族のチーム名を記したモノはつけないほうが無難だということ。みなさん仲間意識が強いので本物のOBに目をつけられて『あんた本当にメンバーだったの?』なんて問い詰められる可能性もありますからね。おすすめは暴走族風のデザインで、それらしい文言が記されたもの。《生まれてきてすいません》《もしかして煽ってます?》《キホンドーテー》といった、『よくわからないけどヤバい人が乗ってる』と思わせるステッカーですね。また、理由はまったくの不明ですが、このテの品の中では、《うまいラーメンショップ》という赤いステッカーがなぜか売れています」

 帰省に限らず、これから車でどこかへ遠出する際にはぜひ一考を。「特別な夏」だけに、たとえ“暴走族仕様”になっても愛車は許してくれるはずだ。

(平沼エコー)

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