偽造ナンバーであおり運転!? 「モーニングショー」の報道姿勢に疑問の声

「教習所の段階とか免許書き換えの段階で、あおり運転に対してとか、アンガーマネージコントロールとか、そういう講習をきちっとやって、なんでこうなってしまうのかが理解できないですけれども、こういうところを教育していかないとこういう事故はなおらないですよね」

 元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が、相次ぐあおり運転被害に苦言を呈したのは、4月26日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日)でのこと。この日、番組で取り上げたのは、4月16日に千葉県・東金道路(下り)で撮られたドライブレコーダー映像。被害者男性が運転する車の後ろを黄色い車が猛追。執拗なあおり運転や幅寄せ行為を受けて、被害者は警察に通報、「東金有料道路であおり運転にあってます。急停車させられそうです」と訴えた。黄色い車は、蛇行運転を繰り返し、進路を妨害している。

 対応にあたった千葉県警は電話で「どこかに車を寄せてください。先に行かせるのが一番いいので」と指示を出すも、黄色い車は2車線を阻むような形で、急ブレーキをかける。「先に行かせてください」と言う警察に被害者は「いやいやいや」「もうすごい状態ですよ」「完全に車線で停車させられてます」と懸命に被害を訴え続けていた。

 黄色い車の運転者は、走行車線をふさぎ、被害者を威嚇。その一方で、追い抜き車線を通る他の後続車を手で誘導するような素振りを見せた。
 
 被害者男性は番組の取材に当時の状況を「とにかく怖かったです」と振り返り、「そういう運転しか出来ないなら、運転しないでいただきたい」と語った。この緊迫感ある過去最悪クラスのあおり運転の報道姿勢に、一部からは批判の声があがっているという。
 
「ドライブレコーダーの映像はすでに警察に提出されたものの、黄色の車のナンバーは『該当ナシ』で、偽造ナンバーの可能性もあるとのこと。警察は非常に悪質と見て、捜査を進めているとのことですが、番組では、車のナンバーと運転者の顔にボカシが入っていたことに対して《偽造ならナンバー晒して注意喚起をうながすべき》《これもう殺害未遂レベルでしょ。こんな危険な車が野放し状態とは…》《なんであおり男をボカシで保護するのか》といった声があがっていました」(テレビ誌ライター)

 この東金道路で発生したあおり運転の映像はすでにYouTubeにアップされ、ノーカット版や切り抜き動画などを含めると500万回以上再生されている。
 
「動画ではナンバーがバッチリ映っていたこともあって、ふだん車が停められている場所が特定されたようです。黄色い車を特定した目撃者は、すでに警察に通報したようですから、摘発は時間の問題かもしれません」(ネットライター)

 悪質なあおり運転がなくなるよう、多くのドライバーが加害者への厳罰を願っている。

ライフ