スペインのマジョルカに所属する日本代表MF久保建英の“絶好調ぶり“を示す、あるデータが明らかとなった。
レアル・マドリードからの期限付き移籍でマジョルカに身を置く久保。今季開幕当初は先発出場が確約されない状況が続いていたが、徐々に周囲との連携が高まると、直近の10試合では連続でスターティングメンバーに抜擢されている。
さらに、7月3日、スペインで最も守備が堅いチームであるアトレティコ・マドリードとの一戦では、右サイドからの切れ味抜群のドリブルで幾度も相手DF陣を翻弄。自らシュートを放つ場面もあり、現在のマジョルカで最も“ノっている選手“であるのは間違いないだろう。
そうした中、スポーツ統計メディア「Opta」が発表した「ドリブル成功率」のデータが話題だ。同サイトによれば、久保は直近10試合の中で64回のドリブルを見せ、なんとその内の31回で“成功“と見なされている。実に48.4%という久保の「ドリブル成功率」は、スペインリーグにおいて、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが誇る54.9%に次ぐ数字。19歳の久保が披露するドリブルテクニックは早くもスペインで際立った存在感を発揮するに至っている。
「『Opta』が算出したドリブル成功率のランキングでは、4位にレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールもランクイン。久保の48.4%に対し、ヴィニシウスは36.4%と大きな差があることから、今回のデータが久保のレアルでのデビューを早める可能性もゼロではないでしょう。また、トップに立ったメッシはバルセロナで多くのパスを受け、ドリブルを披露するチャンスも豊富ですが、そもそも残留争いを繰り広げるマジョルカで64回のドリブルにチャレンジできているだけでも立派。日本のサポーターからも『10年後には世界最高の選手の1人になると信じてます!』『ドリブルだけならスペインリーグではメッシと2強だな』『ドリブルも凄いがパスも芸術的。スーパースターの領域にいます』との絶賛が集まっています」(スポーツライター)
なお、先述したアトレティコ戦に限って言えば、久保は13回のドリブルを披露し、その成功率は驚異の85%を達成。現地メディア「as」からは「久保が世界最高のドリブラーの1人であることを証明するデータである」とのお墨付きも得ている。
コロナ禍によって長い中断期間を余儀なくされたヨーロッパサッカー界だが、再開後の久保はこれまでとは明らかに異なる異次元のハイパフォーマンスを見せているといえそうだ。
(木村慎吾)