「ルールを守った真面目な子供たちが可哀想」
そんな声があふれたとか。
Jリーグチームとの親善試合3連戦のために来日している、サッカーのフランス1部リーグのスーパースター軍団、パリ・サンジェルマン。同チームが18日、東京・秩父宮ラグビー場で有料公開練習を行うと、約1万4000席は完売。「練習で6000万円も稼ぐのか」と驚嘆の声が上がるほど大盛況だった。
ところが、一部ファンの行動が問題視され、今後のスポーツイベントの在り方に一石を投じることになりそうだ。
「練習会場となった秩父宮ラグビー場はラグビーファンの聖地として知られ、とにかく選手との距離の近さが魅力です。最前列ならほんの数メートル先に選手がいることもありますからね。そんな場所にメッシ、ネイマール、エムバペといったサッカー界の超スーパースターが揃ったわけですから、練習といえどもファンは大興奮でした。
アクシデントが起きたのは練習が終盤に差し掛かった頃、フィールドに飛び込んだ子供がいたんです。当然、警備の人たちが取り押さえたわけですが、なんとその少年の服にメッシが特別にサインをしてあげたんです。すると、我も我もとピッチに乱入する子供たちが続出。しかも、父親と思しき大人が『今だ、行け!』とけしかけたり、警備員をかわして逃げる少年に『あの子頑張ってる』『逃げろ!逃げろ!』などと声援を送るなど、完全に無法地帯に。中には選手の使用後のビブスを持って客席まで走って戻ってくる少年までいて、世界ではマナーがいいと言われている日本とは思えないほどの大混乱状態でした」(スポーツ誌ライター)
一部スポーツ紙では「神対応」と書かれたメッシにもとばっちりが。SNSには「神対応ではなくクズ対応」「メッシがサインなんかするからバカなファンが続いた」と、神様メッシがバッシングを食らうまさかの展開に。さらに「最悪のマナー」「真面目に見ていた子たちが不憫」「ビブス盗むのは窃盗だろ!」「もう秩父宮ではやってくれないのでは」などなど、書ききれないほどの失望だらけに‥‥。
スーパースターたちはルール無視のファンの熱狂には慣れているとはいえ、サインをしたメッシまでがバッシングされる展開は想定外だったかも。
(飯野さつき)