石田純一、川田利明、たむらけんじ…コロナに負けない「有名人の店」を総直撃

 緊急事態宣言が解除されて、1カ月が経とうとしている。有名人がサイドビジネスで始め、かつては繁盛ぶりが伝えられた店舗は今どうなっているのか。テレビやSNSではなかなか伝わってこない本当の実情を直撃取材!

 芸能デスクが語る。

「芸能人の副業として最も多いのが、みずからのこだわりを打ち出す飲食店。はるな愛(47)のお好み焼き店、ヒロミ(55)の加圧トレーニングジム、和田アキ子(70)の和食・しゃぶしゃぶ店、小倉智昭(73)の焼肉店などが人気です」

 そのサイドビジネスをコロナウイルスが直撃。緊急事態宣言による店舗の休業要請は、芸能人たちにも大きな被害を与えることに。

 はるなは5月1日放送の「ひるおび!」(TBS系)にリモート出演した際、コロナウイルスの影響で自身の飲食店がキャンセルなどによって大打撃を受けている惨状を激白した。

 リニューアルオープン予定だった2店舗の休業に加え、お好み焼き・鉄板焼きの店「大三」は、テイクアウトとデリバリーのみの時短営業で営業することに。

 ところが、3店舗を維持するには1カ月あたりの人件費が200万円、家賃80万円、さらに諸経費を支払わなくてはならない。4月の売り上げが前年比98%減少した中、大家との家賃交渉に追われたという。

「(給付金が欲しいのは)今なんですよね。今、支払いに回さなきゃいけないものがあったり、従業員のお給料や人生もありますし、どっかで自分自身も覚悟を決めないといけないこともあるのかなと思いました」

 と、経営者としてのツラい思いを吐露していた。

 また、ヒロミも5月5日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で、緊急事態宣言の延長や政府専門家会議が提唱する「新しい生活様式」に関して、

「潰れてくれって言っているようなもんだよ」

 と発言。窮地に立たされたジム経営者としての本音をブチまけている。

「緊急事態宣言を受けての休業後は、時短営業やテイクアウトでなんとか凌いでいる」(芸能デスク)

 そんな状況だったのが、和田の店「わだ家」だが、「営業時間は都の要請に従う形となり、現在は夜10時まで、ステップ3で夜12時までの営業となります」(店スタッフ)と、なんとかこの危機を乗り切った模様。

 一方で、小倉の店「炙りや なかむら」は、「ステップ3となっても、当面の間は夜10時までの営業になる予定です」(店スタッフ)と慎重な態度を崩さない。コロナ禍が完全に鎮静化しない現時点では、対応は店ごとに異なるようだ。

 コロナ自粛でピリピリした中、世を騒がせた有名人といえば、石田純一(66)だろう。

「緊急事態宣言下にもかかわらず仕事で沖縄へ出かけ、東京に戻ったところでコロナ陽性であることが判明。一時は重篤とも伝えられたが1カ月で退院し、6月11日は2カ月ぶりにラジオ番組に復帰した」(芸能デスク)

 その石田の不謹慎行動で一躍脚光を浴びたのが、石田が沖縄でプロデュースする「J-chan冷麺」だ。

 店を直撃すると、

「テイクアウト、席数を減らして営業しています。『コロナに負けない店』特集と言われても、石田はコロナに負けたわけですから‥‥」(スタッフ)

 笑えない退院から3週後、懲りない石田の姿は夜の麻布十番にあった。イタリア料理店で仲間と快気祝いの会食をしたあと、1人で千鳥歩きをしている酩酊姿を写真誌に撮られ、またも世間にあきれられてしまった。

 コロナ感染ぐらいでめげないのが、芸能人の証しなのかもしれないが‥‥。

 長く営業を控えていた店も、6月1日には続々と再開情報が届くことに。

 元メンバー・志村けんをコロナで失ったドリフターズ・仲本工事(78)が、年下妻と経営している、緑が丘の焼き鳥店「仲本家JUNKAの台所」、また五月みどり(80)が湯河原や熱海など観光地で展開している雑貨店「五月みどりの店ヴィーナス」も、それぞれ店のスタッフから、

「6月からは元気に店を開けております」

 というコメントが届いた。同日、安倍昭恵夫人(58)も、自身が経営する和食居酒屋「UZU」に駆けつけたことが報道されている。
 これまでの遅れを取り戻すべく、各店それぞれのコロナ対策も一段と力が入っていた。

「お客さん、手の消毒お願いします」

 券売機に並ぶと、奥から野太い声が。声の主はかつてマット界で「デンジャラスK」と呼ばれた全日四天王・川田利明(56)。川田自身が厨房に立つ、成城学園前のラーメン店「麺ジャラスK」に足を運んでみると‥‥。

 シュッと消毒液を手にかけてチケットを購入すると、座席は仕切り板で区切られ、隣との間隔をとった完全ディスタンス。もちろん自慢のカレー白湯ラーメンも濃厚絶品。コロナ対策はデンジャラスならぬ安全そのものだった。

「コロナに負けるな!」と威勢のいいメッセージを打ち出し、さまざまな取り組みに挑戦しているのは「たむけん」こと、たむらけんじ(47)の焼肉店「炭火焼肉たむら」だ。店舗は、4月から1カ月ほど休業したのち、時短スタイルで営業を再開。もちろん、コロナ対策はバッチリだ。

「イートインでは座席の間隔を空けた形での営業。お持ち帰りでは、『チラシ見た』でサイドメニューの1品サービスなども継続して行っております」(蒲生本店・店長)

 通販にも力を入れており、

「コロナの影響で販路がなくなった黒毛和牛をオンラインショップで販売しております。肉の卸業者さんと共同し、50%オフなどセール価格で販売したところ大好評をいただき、おかげさまで残りわずかになっております」(前出・店長)

 この間、オーナーたむけんが最も気にかけたのは、売り上げよりも安全対策だった。

「お客さんの安全第一はもちろんのことですが、スタッフの安全まで考えてくれはってます。最新の据え置き型の検温器を店入り口に設置、従業員が間隔を空けた形で接客することにより、お客さんに少しでも楽しい御飯を提供させていただいております」(前出・店長)
 商いは、損して得をとれという。この最新マシンを試すために店を訪れる客も出てくることに違いない。

 店が再開しても、ハッピーとは限らない。5月26日より時短営業を再開した、東MAXこと東貴博(50)がオーナーの店・もんじゃ焼き「浅草MJ」は6月9日のツイッターで、

「本日は予約が0です‥‥ただいまいらっしゃいますと店内貸し切り気分でご利用いただけます!」

 と、もはや笑うしかない窮状をボヤいていた。

 ひとつの窮地を乗り越えても、有名人たちの経営危機はまだまだ続きそうだ。

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