石田純一「最後の勝負で焼肉店を船橋に」/テリー伊藤対談(1)

 いしだ壱成の主演映画「散歩屋ケンちゃん」に出演し、初の親子共演が話題の石田純一。この3年ほどは、沖縄で新型コロナを発症したことから大バッシングを受け、干された状態だったという。そんな氏が最近、焼肉店をオープン。起死回生の秘策を天才テリーに明かした。

テリー ご無沙汰です。石田さんは全然変わらないな。髪の毛も薄くならないし、太らないし。

石田 でも、痩せようと思っても痩せなくなりましたね。毎日5キロ走ってるんですけど。ただ、今ちょっと焼肉屋さんを始めて、忙しくしていたら‥‥。

テリー ええっ、どこで?

石田 千葉の船橋です。今年の5月に「炭火焼肉ジュンチャン」という名前でオープンしたばかり。

テリー じゃあ、石田さんの写真を前面に出して「石田純一の店だぞ」と。

石田 いや、そういう宣伝は全然してないんですけど、なぜかネットニュース辺りから漏れて、今ずっと満席なんです。ビックリしました。

テリー (スマホで店を検索して)あ、オシャレな店だなぁ。何席ぐらいあるんですか。

石田 今は10テーブル、34席です。

テリー そんなに大きいんだ。何で急に焼肉屋さんだったの?

石田 いや、もう自分のお金が残り少なくなってきちゃって。あるうちに最後の勝負です。

テリー これ、どのぐらいかかったの?

石田 5000万円ですね。

テリー あ、そう。いつも石田さんが出没してるような六本木とかだったら、1億ですよね。船橋だから5000万だったけど。

石田 そうでしょうね。

テリー 何で船橋だったの。

石田 向こうに割と友達がいるんですけど。その中の1人が不動産屋さんで、「こんな物件が出た」って教えてくれたんですよ。「すごい流行ってるお好み焼き屋さんなんだけど、ご主人がお亡くなりになって閉めるんだよね」って。

テリー ということは内装はそのまま使えたんだ。

石田 全部改装しました。

テリー あ、そうなんだ。そしたら連日満席で。

石田 でも、こんなにうまくいくとは思わなかったです。あの辺り、高層マンションが多いんですよ。で、皆さんそこから下りてきて、それだけで満席になっちゃうんです(笑)。

テリー 船橋のマダムに「奥様、今日のカルビです」ってやってるんだ。

石田 そうですね(笑)。今はずっと店に出てます。

テリー 売りは何ですか。

石田 お肉やタレはもちろんですけど、キムチとかにもこだわって。(大阪の)コリアンタウン、生野の金光商店とか、あの辺りから仕入れて。だから、メッチャうまいんですよ。

テリー そういうルートも自分で開拓したんだ。

石田 いや、「焼肉ホドリ」や「虎の穴」がみんな教えてくれて。ホドリの社長は「全部教えてあげるから、レシピはそのまま使っていいよ」って言ってくれたんですよ。

テリー へぇ、それは石田さんの人柄だよね。

石田 いや、そんなことないんですけど。お礼をしたいって言ったら、「石田さんが死ぬ時に、こんな奴もいたなって思い出してくれるだけでいいです」とか言われて、泣けますよね。

(つづく)

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