「大下容子アナが役員待遇になったと報じられましたが、明らかにタイミングがうますぎますよ。このコロナ禍でどうやって取締役会が行われたのかも怪しい話です。もちろん、女性の声が反映されるのは望ましい話ですが、局の事情に詳しい人間の間では“火消し”に使われたんじゃないかともっぱらです」(情報番組関係者)
というのも、この「役員待遇」発表の2日前の5月12日、テレビ朝日は、情報番組「グッド!モーニング」で新型コロナウイルスのPCR検査を巡る医師のインタビューを紹介した際、誤った印象を与える放送をしたと謝罪した。ここのところ、テレビ朝日のトラブルが立て続けに報じられているため、ネットでは同局への批判が殺到しているという。
「同番組は7日の放送で、心臓外科医にインタビューした内容を放送。しかし放送後、医師がネット上で『今の段階でPCR検査をいたずらに増やそうとするのは得策ではない』という趣旨のコメントをしたにもかかわらず、放送ではその発言部分がカットされ、真逆の意見として見えるようにされたと告発しました。その後、番組は医師のVTRを改めて放送し、アナウンサーが謝罪することとなりました」(テレビ誌記者)
この件についてネットでは「悪質で完全にBPO案件」「国民の危機感を煽り、視聴率のためなら切り取り報道も平気ですると言う社風なのが判明した」と批判が殺到。また、5月13日発売の「週刊文春」では、「報道ステーション」メインキャスターである富川悠太アナの家庭内トラブル疑惑や、ナスDこと友寄隆英・ゼネラルプロデューサーのヤラセ・ギャラ未払い疑惑など、同局関連のトラブルが掲載され、こちらも話題に。
そんな多くの視聴者に不信感を抱かせているテレ朝だが、今後、ドラマファンも逃してしまう可能性が浮上しているという。
「5月8日発売の『フライデー』によれば、今年放送予定だった米倉主演ドラマ『リーガルV』は、白紙になる可能性が出てきたとのこと。これまで米倉は、恩人であるオスカーの会長の説得があったからこそ、テレ朝ドラマに出ていたと言っても過言ではないそう。それが今年、彼女が独立してしまったことで、テレ朝が直接口説くこととなり、説得のハードルが上がったのだとか。また、しばらくはコロナの影響で大掛かりなロケもできないため、米倉自身も『ベストな状態で出来ないなら無理にやる必要はないんじゃない?』と考えているそうです」(前出・テレビ誌記者)
視聴者の信頼を失っただけでなく、米倉まで出演を控えるとなれば、テレ朝は大ダメージを受けそうだが……。
「役員になるのは大下容子アナだけではありません。『アメトーーク!』などを担当する有名プロデューサーの加地倫三氏やドラマ畑からは『ドクターX』を手掛けた内山聖子氏も役員待遇になることが発表されました。内山氏といえば、早くから米倉の才能を見出して、『黒革の手帖』(2004年放送)で主役を張らせた敏腕プロデューサー。米倉とも2人で温泉旅行に行くほどの仲と聞きますから、本気で説得すれば米倉の心も動くかもしれませんね」(前出・情報番組関係者)
タレントぞろいの役員の力でガタガタになったテレ朝を立て直せるか?