レシピ本好評“ヒロシ傘下”のソロキャンパーはトレンディ俳優の親戚だった

 テレビではいまひとつ売れないものの、ユーチューブで一気にブレイクする芸人は少なくない。「はいじぃ」や「水溜りボンド」が代表例。その中に「ベアーズ島田キャンプ」(以下、ベアーズ島田)という人物がいる。

 かつては「ムートン」というコンビ芸人。解散後、元相方は一般社会人として第二の人生を歩んでいる。だが、現在はかねてからの趣味であったキャンプを通じて意気投合した自虐系ピン芸人・ヒロシの個人事務所に所属して、その傘下でソロキャンパーとして活動。飲食系マッチングサービスを展開するとともに、野外料理活動家として再スタートしている。3月11日にはキャンプ料理を紹介したレシピ本「ベアーズ島田キャンプのサボリ飯」(主婦の友社)をリリースした。

 そんなベアーズ島田には意外な親戚がいることはあまり知られていない。

「それは加勢大周です。加勢は高校卒業後の90年、桑田佳祐の初監督映画『稲村ジェーン』でいきなり主役デビュー。清涼感あふれるイケメンで、コカ・コーラのCMに起用されることもありました。トレンディドラマ全盛期には、吉田栄作、織田裕二と並んで『トレンディ御三家』の一翼を担いました」(芸能ライター)

 飛ぶ鳥を落とす勢いだった加勢だが、後に事務所を独立。これに納得がいかない前社長が、1993年にタレントの坂本一生を「新加勢大周」の芸名でデビューさせたことから前代未聞の「芸名騒動」に発展した。このイメージ悪化から徐々に失速していき、仕事が減少。挙句の果てに薬物に手を染め、2008年に逮捕。芸能界から身を引くことになった。

「ベアーズ島田が芸能界に入ってムートンを結成した2003年頃、加勢の人気がピークを迎えていました。この頃、島田は『ムートン伊藤』と名乗り、加勢の縁で大物芸能人のマネージャーを紹介されたそうですが、芸人と俳優では畑違い。仕事につながらなかったそうです。加勢が逮捕されたときは、被害に遭った制作会社が関わったオーディションで、『加勢関係はもういらねぇ』とトバッチリを食ったといいます」(前出・芸能ライター)

 加勢は芸能界を引退後、都内・乃木坂のバーで働いていたという報道を最後に、姿を消した。地元・北海道で身を潜めているという噂もある。

「余談ですが前川清も加勢の遠い遠戚です。とりたててエピソードはないそうですが……」(前出・芸能ライター)

 一足先に芸能界を去った加勢の分も、ベアーズ島田にはがんばってほしいものだ。

(北村ともこ)

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