天災と長谷川豊は忘れた頃にやってくる!? コロナ禍に殺気みなぎるツイート

 元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏がまたもや爆弾発言だ。よりもよってこの新型コロナウイルス禍のさなかに、再び“殺気”みなぎる発言をしたというのである。

 その長谷川氏は4月16日、「来月の末。『倒産爆発』は必ずやってくる」とツイート。さらには「日本を襲うコロナ鬱と自殺者の連鎖。難しい問題」と強調していた。ここまではまだ主張として理解できるものだが、その後に続く言葉が問題だという。

「長谷川さんは『正直…もう「誰を殺して誰を救うか」という局面』と指摘。主語が何なのかはわかりませんが、またもや命を奪うか奪わないかという話になったのです。案の定、ネット民からは《またもや透析患者は“殺せ”ということか?》との反論が挙がっており、もはや炎上込みの自虐ネタなのかといぶかってしまうほど。こんな言葉選びで政治家を目指していたとは、開いた口がふさがりません」(週刊誌記者)

 ただ長谷川氏が言いたかったのは、救急救命において治療の優先度を選別する「トリアージ」を、社会全体に適応するという考えだったのかもしれない。倒産爆発が避けられないのであれば、コロナ鬱や自殺者を減らすためには倒産させるか救済するかの順番を付けるべきとの意味ではないだろうか。

「このツイートで長谷川さんは、倒産爆発を防ぐために必要な休業補償について検討した記事を引用しています。ただこの記事はあくまで休業補償の必要性を強調し、政府が取りうる選択肢について言及しているだけ。補償対象の選別には触れておらず、なぜここから長谷川さんが『殺さないか否か』という発想にたどり着けるのかは大いに謎です。結局のところ長谷川さんは、『人工透析患者自己責任論』の騒動からまったく進歩できていないのかもしれません」(前出・週刊誌記者)

「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くなら…」と題したブログで大炎上したのは2016年9月。その3年後には「差別発言」によって日本維新の会から国政選挙の公認を取り消される憂き目を見た。天災は忘れた頃にやってくる、とはよく言うものの、悪いクセだけは治らないようだ。

(北野大知)

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