キャンプ芸能人も要警戒!「原野商法」被害が再び急増中!

 長い低迷期を経て、チャンネル登録者数100万人以上の人気YouTuberとして見事な復活を遂げた芸人ヒロシ(49)、そして相方・小峠英二の陰に隠れた存在だったが、最近は自身のブレイクによってコンビ格差が解消されつつあるバイきんぐ・西村瑞樹(43)。どちらも現在はキャンプ好き芸人として注目を集めており、好きが高じてキャンプ用のマイ山林を購入したことでも知られている。

 安いものなら数十万円~100万円程度で山ひとつが丸ごと手に入るため、近年ではアウトドアブームもあって実際に購入したという人たちも増えている。だが、その裏で急増しているのが原野商法の被害だ。

 これは値上がりの見込みがほとんどない山林や原野を「開発計画がある」「もうすぐ道路ができる」などとダマして販売する、70~80年代に流行った古典的な手口。それが今の時代に合わせて話の内容がアレンジされており、国民生活センターの調べによると、以前は年間500件以下の相談件数だったが2010年代に入ってから急増。ここ数年は年間1500件以上と増加傾向は今も続いている。

 なかでも新たなターゲットにされているのは、すでに山林を所有している人たち。親からの相続のほか、数十年前に投資用に購入したものの価値がつかず塩漬けになっている山の権利者に売却話を持ち掛け、「節税対策」などの名目で金をダマし取ったり、売却価格と同額かそれ以上のお金で別の土地を買わせるという悪質な手法だ。

 北海道に親から相続した山林を所有する40代の男性は、「どこで調べたのか業者を名乗る男性から『山を売りませんか』と電話がかかってきたことがある」と話す。直観的に怪しいと感じたそうだが、話を聞いてみると案の定、調査費や名義変更料などが必要との話により、それも相場よりも明らかに高いぼったくり価格だったという。

 新規購入にしても本当にキャンプ目的だったとしても地域の相場より大幅に高い価格で買わされるケースも珍しくないそうで、「しかも、そのことに気づいていない被害者も多い」と同問題に詳しいライターは言う。

 購入・売却いずれにしても額が大きいし、そもそも山林はそう簡単に買い手が見つかるようなものではない。自分が被害者とならないようにくれぐれも気をつけよう。

(トシタカマサ)

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