旧約聖書と奇妙な一致!! 小池都知事「密ですっ!」で「モーセの十戒」忠実再現

 東京都の小池百合子都知事が、新型コロナウイルスの感染防止で重要視される「三つの密」に関して放った言葉が話題を呼んでいる。

 小池都知事は4月10日、囲み取材の際に押し寄せる記者やカメラマンに対して「密です!密ですっ!」と連呼。すると取材陣がさっと足を止め、約2メートルとされるソーシャルディスタンスを形成するシーンが報道番組などで映し出された。その「密です!」がいまやパワーワードになっているというのだ。

「ネット上では『密です!』を発する小池都知事をモチーフにしたイラストやコラボ動画が多数出現。ゲームをしたり、恋人同士でいちゃついている場面などにこの言葉を組み合わせるシチュエーションプレーもにぎわっています。なにより人々を魅了したのは、権力者に食いつかんばかりに押し寄せる報道陣の波をさーっと引かせたその破壊力。《まるでモーセのようだ》と、海を割った奇跡で知られる預言者になぞらえる声も少なくありません。それほど忠実に“奇跡のシーン”を再現していたと言っていいでしょう」(テレビ誌ライター)

 そのモーセは旧約聖書の出エジプト記にて、エジプトを脱出しようとするヘブライ人のために海を割って見せた“葦の海の奇跡”がよく知られている。そんな聖人に例えられるとは小池都知事も面映ゆいかもしれないが、今回の新型コロナ禍ではそのモーセに由来する施設もよくテレビで取り上げられているというのだ。

「新型コロナによる死亡者が1万人を超えた米ニューヨーク州では、日本人医師も勤務するマウントサイナイ病院からの中継映像がよく使われています。この病院名は『シナイ山』に由来しており、そのシナイ山こそモーセがかの有名な“十戒”を神から授かった聖なる場所なのです」(前出・テレビ誌ライター)

「モーセの十戒」が“殺してはならない”“盗んではならない”など人として守るべき戒律を定めているように、コロナ禍の現在、重要なのは「密閉」、「密集」、「密接」を避けること。小池都知事の「三戒」を守ることが人として当然の行いとなっているようだ。

(北野大知)

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