タモリ落胆「空耳アワー」休止は規定路線!? 音源問題で「AD土下座」の全内幕

 タモリの「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)内の名物企画「空耳アワー」が休止することが、4月10日深夜の放送で発表された。

 コーナーのラストでソラミミストの安齋肇が「というわけでお知らせがございます」と切り出し、「空耳、いったん休憩、休止でございます」と発表した。ただ空耳ネタ・動画投稿ともに募集しているそうで、終了ではなくあくまでも休止のようだ。

 安齋が「休止が多いですからね」と寂しそうに話すと、タモリは「いつ再開するかはまだわかりません」と残念な様子。休止の理由は明らかにされなかったが、安齋の口ぶりから新型コロナウイルスの影響ではないかとネットでは噂されている。

「3密を避けるよう要請が出ている今、番組を作るのは難しいものがあります。ドラマや映画のロケが次々と中止になっている中、しっかりとした作りで視聴者に好評だった空耳アワーの映像だけ撮影を行うというわけにもいきません。休止はやむを得ないのではないでしょうか」(テレビ番組制作会社スタッフ)

 ただ、空耳アワーのファンからは別の理由を指摘する声も上がっている。それは音源問題。空耳アワーは投稿されてきたネタのチェックに、東京神田にある「ジャニス」というCDレンタルショップを利用していた。だが、2018年11月でジャニスは閉店。スタッフはかなり困っていたという。

「空耳アワーには海外のマニアックな楽曲も数多く投稿されてきます。それをチェックするのに、品揃えの豊富なジャニスは欠かせませんでした。空耳アワーの関係者はネタの確認のために、毎回80から100枚ものCDをジャニスでレンタルしていたそうです。歌詞をチェックしないといけないため、配信ではダメでどうしてもCDが必要なんだとか」(テレビ誌ライター)

 2018年11月に放送された空耳アワードでは、ジャニスの閉店に関する特別企画を組み、コーナー存続の危機を訴えている。スタッフは「閉店したらどうやって音源揃えたらいいのか悩んでますね」と心境を明かし、番組AD一同が土下座して副店長に店の存続をお願いする一幕もあった。

 この時、安齋は今後について、「配信を使うか、もしくはコーナーをやめるか」とまで明かしている。

「今回の休止は新型コロナウイルスやジャニスの閉店、ネタ切れなどさまざまな要因が重なった結果ではないでしょうか。ちなみに空耳アワーは1995年の8月にいったん終了。翌96年1月に再開されています。この時は別の企画が放送されました。今回もそう遠くないうちに復活するではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる——。この名調子を一刻も早く聞きたいものだ。

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