ファミレスチェーンの「サイゼリヤ」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「飲酒は量が増えるに従い気持ちを大きくし、大声やお客様同士の接近も誘発してしまう場合があります」として、4月6日から全店で酒類の販売を制限すると発表し、「サイゼ呑み」愛好家たちからは落胆の声が広がっている。
「今回、販売が制限される酒類は、ビール(グラス/ジョッキ)、ストロングゼロ、オールフリー、グラスワインが組み合わせで2杯まで、デカンタワイン250mlとデカンタワイン500mlがそれぞれ1本までとなっており、ボトルワインは全品販売一時停止するといいます。サイゼリヤではグラスワインが100円、デカンタワイン250mlが200円、おつまみも199円〜と安価で提供していることから、同店で飲酒を楽しむ”サイゼ呑み”ファンはガッカリといったところでしょう」(フードライター)
ネット上では、《かなり売上減るだろうけど、よく決断したと思う…》《サイゼはファミリー層が多いからね。なるべくクラスター感染の原因となるものは除外したいんだろう》と理解を示す声がありつつも、《今、勤務場所近くの呑み屋は行きにくい風潮だから、近所のサイゼはかなり重宝してたんだけどな……》《これで外呑みは完全に自粛ムードだね。仕方ないと思うけど、やっぱり寂しい》といった声も多く見られる。
「実は2017年頃からサイゼリヤは、一部から客離れが進んでいるとの指摘もあり、“サイゼ呑み”が売上を支えていた部分もあったので、酒類の販売制限は苦渋の決断でしょう。ただ、新型コロナの影響でしばらく客足は落ち込んだままでしょうから、今きっちりと対策をすることで、収束後の来客に向けて大きなアピールになると、前向きに考えるしかありません」(経済ジャーナリスト)
しばらくは家呑みで我慢する日が続きそうだ。
(小林洋三)