飯島直子の「映画復帰」に鈴木京香が「警戒心」を強める深いワケ

 1月17日に公開された映画「太陽の家」(楽映舎)でおよそ2年ぶりに、飯島直子が銀幕復帰を果たした。この動きに鈴木京香が警戒心を抱いているという。どうやら、デビュー当時からの小競り合いが影響しているようだが‥‥。

 2人の意外なライバル関係を知る芸能関係者が解説する。

「そもそも2人とも『カネボウ水着キャンペーンガール』に選出されてから注目を集めました。88年に鈴木、翌89年に飯島という順番です。実は、88年の最終選考に飯島の名前も残っていたと言われています。飯島はこの時の悔しさを晴らさんばかりに『キリンビール』や『宇部興産』などのキャンペーンガールを立て続けに務めて顔を売り、グラビア系から深夜番組『DAISUKI』(日本テレビ系)などのバラエティー番組に進出していった」

 タレント路線の飯島とは対照的に、遺恨のある鈴木は女優業に邁進した。91年にはNHK朝の連続テレビ小説「君の名は」に抜擢され、主演デビューを飾ったが……。

「ブレイクを期待されましたが、当時の朝ドラ史上最低視聴率を叩き出すズッコケぶりでした。この汚点が尾を引いて長く続く冬の時代に突入します」(芸能関係者)

 そんなやさき、「コカ・コーラ」の缶コーヒー「ジョージア」のテレビCMで大きく躍進を遂げたのが飯島だった。芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が当時の様子を振り返る。

「『一休みしよう』と甘ったるい声色で語りかける姿に世の男性は骨抜きにされました。当時は、ジョージア効果でドラマやCMにも引っ張りだこ。バラエティータレントから『癒やし系女優』へのみごとな転身でしたね」

 当初、CMは安田成美と古手川祐子の3人で代わりばんこの登場だったが、放映された5年間で最後まで起用されたのが飯島だった。驚くべきことに、同CMには一時期、因縁のある鈴木も起用されていたのだ。

「96年の1年間のみでしたが、主演ドラマの降板騒動が原因で切られた安田の後釜として出演し、半ば無理やり癒やし系のレッテルを貼られた。本人には不本意な仕事だったようです。すでに癒やし系女優として認知された飯島の後塵を拝し、格差を示された。当時、インタビューでは『癒やし系』がNGワードだったほどです」(芸能関係者)

 ところが、継続は力なり。結婚、離婚に恋愛と、男が現れてはセミリタイアとなる飯島を尻目に、鈴木は本格派女優として覚醒。飯島との立場を逆転させたのだ。

 そして、いよいよ飯島が本格復帰。「癒やし系女王」の序列を取り戻しにきた飯島に、鈴木が現時点での貫録を示すか。

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