我々の生活に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。それはテレビ局も例外ではないようだ。3月23日、日本テレビの定例社長会見が開かれ、編成担当の福田博之取締役執行役員が多くの番組に影響が出ていることを明かした。特に大きな影響を受けているのが、海外ロケを行っている「世界の果てまでイッテQ!」や「アナザースカイ」だという。イッテQについては国内ロケに切り替えて乗り切るつもりだと明かした。
だが、その国内ロケにも暗雲が漂い始めていると、テレビ番組制作会社のスタッフは言う。
「一般人と触れ合う機会が多い散歩企画や旅番組はロケが難しくなっています。出演者にマスクをさせて旅をさせるわけにもいきませんし。先行きは不透明で国内ロケも禁止されるかもしれません」
ロケが禁止となれば、最も影響を受けるのはテレビ東京だ。テレ東の人気番組はロケを中心としたものが多く、それらを放送できなくなる可能性もある。
「ざっと振り返ってみても、ロケを中心とした番組は『ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z』、『家、ついて行ってイイですか?』、『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』、『モヤモヤさまぁ〜ず2』、『緊急SOS 池の水ぜんぶ抜く大作戦』と人気番組がずらり。さらに『YOUは何しに日本へ?』、『世界!ニッポン行きたい人応援団』あたりも作れなくなるでしょう。そうなったらテレ東は大ダメージを受けます」(テレビ誌ライター)
今のところ放送を取りやめる番組はないようで、ローカル路線バス乗り継ぎの旅は3月28日に第13弾が放送される。
「このロケは3月3日前後に行われました。SNSでは田中要次、羽田圭介の目撃情報がいくつか上げられています。写真もアップされていますが、見たところマスクはしていないようです。そのためバス旅ファンの間で『放送されない、もしくは放送が延期されるのではないか』という声が出ていました。バス旅は災害などで放送が延期されたことが何度かあるので、今回も延期と思っていましたが放送を強行するようですね」(前出・テレビ誌ライター)
テレ東の判断を視聴者はどう受け止めるか。炎上しないよう祈るばかりだ。