メジャーから「一時帰国」の筒香、“体重オーバー”が招く大誤算

 レイズの筒香嘉智が一時帰国を決断した。球団施設やトレーニングジムなどの閉鎖により、練習の継続が不可能になったのがその理由で、滞在していたフロリダ州から直接日本へ向かう予定だ。

 新型コロナウイルスの影響の大きさを改めて痛感させられたが、帰国後、筒香は「調整の遅れ」を痛感させられることになりそうだ。

「騒動前のオープン戦での映像はDeNAナインも見ています。打撃だけでなく、三塁守備でも結果を出しており、応援する声もたくさん聞かれましたが、気になる部分もあって……」(球界関係者)

 指摘されているのは、筒香の体形だ。筒香は一見すると、アンコ型の力士体形である。実際はかなりの筋肉質なのだが、DeNA時代はオフもきちんと体重管理したうえ、キャンプ直前の自主トレでしっかり絞り込んでからグラウンドに姿を見せた。しかし、渡米後の映像を見る限り、明らかな“体重オーバー”。「大丈夫かな?」と心配する声が出ているのだ。

 メジャーリーグでは、パワー勝負になる場面も少なくない。あえて体を絞り込まなかったのかもしれないが、「体重増でヒザは大丈夫か?」と懸念する声も聞かれた。

「筒香はメジャー挑戦のためにいろいろと情報収集も続けてきました。日本よりも長丁場となるペナントレースを乗り切るスタミナも心配視されています」(ベテラン記者)

 打者としては、体重増はマイナスにならない。しかし、守備では違う。日本人投手が渡米後に必ず口にするのが、マウンドの違い。

「高い、硬い」とこぼしているが、マウンドが硬ければ、内野フィールドも同じように硬いと見るべきだろう。また、その内野フィールドに天然芝が敷かれている球場も多く、打球のバウンドも変則的になる。したがって、内野手に求められるのはフットワークと瞬発力であり、三塁を守る筒香の体重増はむしろマイナスだ。

 今回の一時帰国が、コンディション作りを見つめなおす機会になればいいのだが……。

(スポーツライター・飯山満)

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