メジャーリーガーの「年金」は年間3000円万以上!大谷翔平の「受給額」を計算してみたら…

 3月20日に開幕する2024年シーズンの米メジャーリーグ(MLB)。韓国ソウルで行われた開幕カードでは、大谷翔平と山本由伸が加入したドジャースと開幕投手を務めるダルビッシュ有、そして楽天から移籍した松井裕樹が所属するパドレスが激突する。

 今年も連日スポーツニュースから目が離せなさそうだが、ちょっと目を転じてみると、そんなMLBには手厚い「選手年金」があることが知られている。

 選手年金は日本の国民年金より3年早い62歳から受け取ることができ、生涯にわたって受給される。その額は満額で年21万ドル(約3200万円)と破格だ。ただし、受給資格を得られるのは「メジャー契約43日以上でシーズン5年以上の選手」に限定され、10年以上で満額となる。5~9年の場合は、50%、60%、70%、80%、90%とプレーした年数に応じて変わる仕組みだ。

 ちなみに日本人選手で年金受給額が満額なのは、野茂英雄、イチロー、松井秀喜、大家友和のほか、現役選手では唯一となるダルビッシュを含む5人。他の現役組だと前田健太は70%、菊池雄星は50%で、鈴木誠也や吉田正尚、千賀滉大など他の日本人選手はまだメジャー5年未満なので0%となる。また、大谷翔平は60%の受給資格を有することになり、現時点では約1920万となる。

「日本のプロ野球を経てからFAやポスティングで移籍する場合、受給資格を得られるまでプレーできるかが1つの壁になります」(スポーツジャーナリスト)

 確かに、MLB通算39勝の石井一久・楽天前監督や同129セーブの佐々木主浩氏、36セーブ74ホールドの大塚明憲・中日投手コーチ、494安打44本の井口資仁・前千葉ロッテ監督、431安打48本の城島健司氏は、いずれもチームの主力して活躍しながらもメジャーでのプレー歴は4年で終わっている。

 また、今も独立リーグでプレーする川崎宗則は、メジャーで5年プレーしたが最後の年はシーズン終盤以外の大半をマイナーで過ごしている。昨年、MLBの年金制度を取り上げた「中居正広のキャスターな会」(テレビ朝日系)に出演した際は、本人も「上に行ったり下に行ったり。うわあ、微妙!」と受給資格があるのかわかっていない様子だった。

「米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』は、09年に『メジャーリーガーの6割が引退後5年以内に自己破産』という記事を掲載しています。この報道が事実であれば、現役時代は高額な年俸を獲得していた選手にとっても年金の存在は大きいはずです。実際、公にコメントこそしませんが、年金の存在をメジャー挑戦の理由の1つに挙げる選手もいるほどです」(ジャーナリスト)

 もっとも、大谷にこの年金をあてにする時が来るとは思えないが…。

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