タレントのデーブ・スペクターが3月11日に自身のツイッターアカウントを更新し、「9回目の3月11日がやってきました」と綴っている。
2011年3月11日の14時46分に発生し、1万9000人もの死者・行方不明者を出した東日本大震災について、「亡くなられた皆さまのご冥福をお祈りします」と書き出したデーブ。続けて、「被災地の方々、フクイチの作業員、そして、新型コロナに脅かされてる日本の皆さん。ささやかですが、僕を笑い者にしてください。ユーモアがあれば、電気がなくても世の中を明るくできます」と呼びかけ、最後は「すみません、オチはありません」と普段のダジャレツイートとは異なるテイストで締めている。
デーブは2012年の3月11日にも「僕は大好きな日本が元気を取り戻す日までクールギャグを続けるつもりです。少しでもクスッとして頂けたら嬉しいです」とツイートし、以降は毎年同時期に東日本大震災の犠牲者を追悼するツイートを投稿。2016年のつぶやきでは「僕がツイッターを始めたのは、被災者の皆さんに少しでも笑顔になってほしかったからです」とも明かし、並々ならぬ“日本愛“を語っていた。
「他のコメンテーターが言及を避けるような話題にも容赦なく本音で糾弾をするアメリカ人としてのデーブの存在感は、ワイドショーでも異彩を放っており、その根底には長く拠点とする日本への強い愛情を感じます。自分を“笑い者“にすることで、日本を勇気付けようと一貫してダジャレツイートを投稿してきたデーブには世間からも『サンキュー、デーブ』『日本愛を感じるデーブさんの大ファンです』『笑い者ではありません。笑いを与える者です』『震災時、アメリカのニュース番組に出演し、日本の原発事故の風評を払拭しようと必死に伝えてくれたデーブさんの姿を忘れられません』との感謝の声が寄せられています。日本で長く活動しているとはいえ、アメリカ人のテレビプロデューサーでもあるデーブからの継続的な追悼ツイートは被災者にとっても心に響くものがあるはずです」(テレビ誌ライター)
この日に限り、投稿にオチを付けることはしないデーブ。2万6000もの“いいね“が集まり、例年通り多くのユーザーのハートを突き動かしたようだ。
(木村慎吾)