奈良公園のシカ虐待は法的に問題ない!?「ミヤネ屋」の解説に視聴者モヤモヤ

 国の天然記念物に指定されている奈良公園の鹿。観光客が鹿せんべいをあげたり、写真撮影をしたりと、鹿とのふれあいを楽しんでいるが、7月下旬に驚愕の「虐待動画」がネットに拡散されて物議を醸している。

 確認された動画では、白いTシャツを着た男が歩道を直進。2匹の鹿を蹴り上げ、さらにもう1匹の顔を叩いて去っていく様子が捉えられていた。7月23日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」でこの問題を取り上げたのだが、専門家の解説に《納得いかない》《わざわざ報じなくても…》と視聴者がモヤモヤを抱く事態となった。

 番組では“虐待犯”の顔にボカシを入れて虐待動画を紹介。番組MCの宮根誠司が「法的に問題はないのか?」と疑問を口にすると、アシスタントの澤口実歩アナウンサーが、過去にメスのシカを刃物で切りつけて死なせた男が文化財保護法違反の疑いで逮捕された事例などを紹介。その後、亀井正貴弁護士のコメントとして「奈良公園のシカは愛護動物ではなく今回死なせたわけではないため動物愛護法や文化財保護法の適用外となる可能性がある」という見解を読み上げた。

 テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏が「普通に考えると動物虐待に値しないんですか?」と尋ねると、弁護士の野村修也氏は「常識的に考えれば虐待行為だと思いますけど、法律っていうのはその中で、『この行為を罰します』というふうに決めているので、狭い範囲になってますから」と法的に罰するのは難しいとの見解を示した。これには宮根も「法的な解釈っていうのも難しいと思うんですけど、もし、コレ(法の適用外)だとすると、奈良のシカっていうのは抜け穴になっちゃってる」と述べ、デーブ・スペクター氏も「マネする人もいるかもしれない」と懸念。「奈良のシカをこのままじゃ守れないということですね」という宮根のコメントで締めくくったが、SNS上では番組への批判が殺到していた。

「問題の虐待動画には、男が中国語で『邪魔だ、どけ!』とわめいている音声が入っています。このことから、ネット上では《中国人が神の使いに何してんだ》《この中国人は日本に二度と来るな》などと、非難の声があがっています。実際に中国人観光客か否か、真偽は不明ですが、中国人に限らず訪日観光客の迷惑行為は全国各地で問題になっています。今回のシカへの虐待も、『法律で裁けない』との結論に、《シカに暴行しても構わないと放送するマスゴミ》《甘々の解説じゃ模倣犯が出てくるよ》などと視聴者のフラストレーションがたまるのも無理はないかもしれません」(メディア誌ライター)

 奈良公園のシカを守るために、一刻も早く新たな対策を打ち出してほしい。

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