ドジャースの大谷翔平選手の口座から違法賭博の借金を返すために不正に約1700万ドル(約26億4000万円)を送金した罪と、虚偽の納税申告書に署名した罪を認めることで検察側と司法取引に合意した、元通訳の水原一平被告。
そんな水原被告をめぐる賭博スキャンダルをについて、テレビでドラマ化すると、先日、アメリカの映画制作・配給会社の「ライオンズゲート」が発表し話題になった。
ライオンズゲートはアカデミー賞を受賞した「ラ・ラ・ランド」など、数々の有名作を手掛けた大手会社。プロデューサーの1人は「これはメジャーリーグにとってピート・ローズ以来最大のスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にはMLB最大のスターがいる。信頼と裏切り、富と名声の罠というストーリーの核心に迫る」とコメントしている。
この報道について、5月10日放送の「せやねん!」(MBSテレビ)では、テレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏に取材。
デーブ氏によると、今のところ水原被告と大谷選手の許諾、協力を得られているかは不明で、もし得られなければ名前を変えるなどの手段で制作できなくはない。水原被告が映画に協力し、大ヒットしたとしても、米の法律上、利益を得ることはできないが、被害者への弁済にあてることはできるという。
また水谷被告、大谷選手を日本人俳優が演じるとしたら、というキャスト予想で、デーブ氏は水原被告役に米国で活動している真田広之、大谷選手役に身長を考慮して阿部寛を予想。さらに映画ライター・前田有一氏は英語ができて“影”の演技ができるということで水原被告役に斎藤工、身長189センチで運動神経もいいということで大谷選手役に東出昌大の名前を挙げていた。
オーディションで無名の俳優を発掘する可能性も高いそうだが、今後の展開に注目したい。
(鈴木十朗)