「はま寿司」もレーン提供中止…新型コロナを機に回転寿司は回らなくなる!?

 大手回転寿司チェーン「はま寿司」が3月3日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から全店で回転レーンでの提供を中止することを明らかにし、ネットでは「寂しい」との声も上がっている。

「はま寿司は公式ホームページで、『お客様により安心してご利用いただくため』として、『全店で回転レーンでのご提供を、タッチパネルでご注文いただいた商品のみに変更させていただきます』と発表しました。回転レーン上の寿司はすべての席の客の近くを通過するため、飛沫などによって新型コロナウイルスに感染する危険性も高く、致し方ない判断だったのではないでしょうか」(フードライター)

 回転寿司の“回転中止”にネット上では、《食べ物が店内をぐるぐる回っているのだから、もし感染者が来店していたら…と思うと行くの躊躇しちゃうよね》外食すらためらわれるのに回る寿司は余計だから、賢明な判断》など理解を示すコメントがある一方、《回転寿司すら回せない世の中になっちまったか》《回ってないとやっぱりテンションが上がらない》との意見も見られた。

「マルハニチロが発表している『回転寿司に関する消費者実態調査 2019』によれば、そもそも回転寿司店で回っている寿司を食べる人は26.1%しかおらず、7割以上がタッチパネルなどで注文していることが明らかになっており、実は新型コロナウイルスが感染拡大する以前から回転レーンでの提供をすでに取りやめている回転寿司チェーンも少なくないのです。回転レーンをやめることで、衛生的かつ新鮮な状態で寿司を食べることができ、廃棄による食品ロスを減らすことにもなり、またレーンからネタを探す手間が省けるので客の回転率も高くなるなど多くのメリットがあります。もしかしたら、今回のことがきっかけで回転レーンを廃止するところもさらに増えるのではないでしょうか」(経営コンサルタント)

 回転寿司の寿司は回転しないのが当たり前の時代がやって来るのかもしれない。

(小林洋三)

ビジネス