「スシロー」回転レーン復活へ!避けられない「迷惑行為」への対抗策は…

 回転寿司チェーン大手の「スシロー」は客の迷惑行為によって取りやめていた注文品以外の寿司の回転レーンでの提供を、今夏をめどに再開する方針と「読売新聞」が報じている。

 再び回転寿司に活気が戻ってきそうだが、もう迷惑行為は本当に起きないのだろうか?

「同チェーンでは今年1月から迷惑行為を撮影した動画が次々に拡散。また、それを受け2月からは回転レーンで提供するのはタッチパネルで注文した商品のみに限定し、レーンとテーブルの間にアクリル板を設置するなどの対策を講じてきました。しかし今回、親会社であるフード&ライフカンパニーズの水留浩一社長が読売新聞のインタビューに応じ、『流している方が活気がある』と回転レーンを完全復活させる方針であることを明らかにしたのです」(情報誌ライター)

 復活後は食品ロスを抑えるため、余った部分を使用したメニューなどレーン限定のネタも提供する計画といい、回転寿司のエンターテイメント性とSDGsの両立を目指すという。業界では脱回転レーンが進むと見られていたが、スシローの決断にはどのような意味があるのだろうか。

「多くの人が心配しているのは、回転レーンを復活させて再び迷惑行為が起きないかということだと思いますが、アクリル板を使おうがAIを導入しようが、今後も迷惑行為は間違いなく起きるでしょう。『くら寿司』で一度取った寿司を回転レーンに戻すという迷惑動画は今年になって拡散したものの、実際は4年前に投稿された動画で、昔から迷惑行為はあったし、これからもなくならない。だからといって回転寿司がそれに屈して回転レーンをやめてしまうのではなく、完全な抑止力にはならないとしても迷惑行為をしない、させない風潮を作っていくことこそが大事なのではないでしょうか」(経営コンサルタント)

 やはり、回転寿司の回転レーンには寿司が回っていてほしいものだ。

(小林洋三)

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