回転寿司をお財布を気にせずお腹いっぱい食べたいと、一度は考えたことのある人は多いのではないか。
そんな客の要望に応え、回転寿司チェーン「かっぱ寿司」が、業界初となる食べ放題企画「かっぱ寿司の食べホー」を始めたのは2017年6月のことだった。当初は店舗限定で実験的に行われたが、11月から全国の20店舗に拡大。男性税抜き1580円、女性同1380円という超破格に客が殺到し、事前予約を必要としながらも、10時間以上の待ち時間が発生した。
ところが新型コロナウイルスの感染拡大による自粛で、20年10月に惜しまれつつ休止した。そして、21年5月に7
その「食べホー」の実施店舗が2月13日より、新たに4カ所追加されるというのだ。新たに加わるのは、神奈川県の横浜戸塚店、北新横浜店と大阪府の茨木宇野辺店、堺美原店で、都心部に在住している人には嬉しい限り。
一方で少々残念なのは「値上がり」だ。24年の再開時には70分で一般税込3490円だったが、今回は時間は変わらないものの3890円にアップ。わずか5カ月足らずで400円の値上げに、落胆の声は少なくない。
地域が限定されるものの、東京新宿の「鮨アカデミー」では、ランチ90分4000円、ディナー120分4378円で職人が握った65種類以上の鮨と一品料理が食べ放題。同様の店は全国各地に少なからず存在しており、回転寿司の「かっぱ寿司」に割高感があるのは否めないだろう。
客にとって実施店舗の拡大は朗報だが、2017年当初の1000円台はさすがに無理にしても、せめて3000円を切る価格だったら、大行列が再現されたかもしれない。
(ケン高田)