回転寿司をさらにお得に食べる「裏技10」(3)「ブルースリー」は格別の味

 もえのあずきは寿司以外のメニューにも目を向ける。

「先日、YouTubeの大食い対決企画でうかがったくら寿司は、とにかくスイーツのメニューが充実。お寿司の大食いにカウントされないのに完熟マンゴーを平らげちゃいました」

 そんな彼女は卓上に置かれたガリが大好物で、

「【7】ガリをお寿司の上にのせたり、ネタとシャリの間に挟んだりして味変を楽しんでいます。サバの押し寿司によくガリが入ってるじゃないですか? サバだけじゃなくて脂たっぷりのサーモンとガリの組み合わせもオススメです」

 続けて、もえの流の「絶品アレンジ術」をこっそり公開してくれた。

「毎回やるのが『ガリうどん』ですね。【8】かけうどんとか、ほとんど具のないおうどんに、ガリを投入すると、ほどよい酸味が加わって、お出汁の風味が際立つんです。おうどんのサイドメニューはたいていどこのチェーンにもあるので、ぜひ試してほしいですね」

 これからの季節、食べるべきネタはどれか。前出の米川伸生氏に聞くと、

「これから脂がのって美味しくなるのがハマチ。【9】どのチェーンでも国産の養殖モノを鮮魚で仕入れて、店舗で切りつけまでしているのでどこで食べても美味しいテッパンのネタだと思います。寒くなって、そろそろブリも入ってくる頃ですが、まだ小ぶり。1月まで待ちたいですね」

 3大チェーンに限らず、昔ながらの回転寿司店も負けていない。カウンターに立つ職人さんとのやりとりでお得なネタをつかむことも。

「【10】店員さんから3貫盛りを勧められたら迷わず乗っかる。これは鉄則ですね。小さな店舗では、発注ミスで大量の魚介を抱えることがあり、早く処分したいから値段も下げる。以前、サバやアジといったアシが早い青魚を3貫で『ブルースリー』と言って出されましたが、これが格別の味でした」(下関マグロ氏)

 お気に入りの回転寿司店を見つけて、自分なりの楽しみ方を追求してほしい。

*週刊アサヒ芸能11月10日号掲載

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