彗星のごとく登場するや連日、空前の大フィーバーに。「美しすぎる騎手」ミカエル・ミシェル(24)=フランス=をモノにしようと激しい争奪戦が勃発。舞台裏ではいったいナニが‥‥。
地方競馬で騎乗するため1月24日に来日。美人騎手がまず話題を振りまいたのは、翌日の共同記者会見での姿だった。競馬メディア関係者も興奮を隠さない。
「なんと、膝上20センチというミニのタイトスカート姿で、自慢の美脚を披露しました。取材陣は大歓喜ですよ」
日本での騎乗は昨年8月、札幌競馬場でのJRAワールドオールスタージョッキーズ(国際騎手招待)が最初だったが(1勝を挙げて14人中3位)、これを機に日本での騎乗を切望していた。
その願いがかない、3月31日までの約2カ月、地方競馬での短期免許を取得。1月27日の川崎競馬からスタートした(その後、大井、高知、船橋、浦和、佐賀‥‥と各地の遠征が続く)。所属は川崎・山崎裕也厩舎である。
デビュー日には女性誌を含め22社ものマスコミ関係者が集まり、場内はふだんとはまるで違うお祭り騒ぎに包まれた。翌日のスポーツ紙には彼女のニュースがデカデカと報じられることになる。
地方初勝利を挙げたのは、開催3日目の1月29日、最終レース。1番人気馬ベルロビン(牝4、船橋・佐藤裕厩舎)騎乗でのことだ。
「この日は交流GⅠ・川崎記念が行われましたが、ミシェル効果で、入場数は川崎記念当日の過去10年間で最多の1万433人。川崎記念施行日の1日あたりの売得金(馬券発売金から返還金を引いた金額)も26億5400万円と、新記録を更新したのです。主催者はホクホク顔。ふだんは競馬オヤジがほとんどなのですが、この日は若い人たちもミシェル目当てにやって来て、大にぎわいでした。その大フィーバーを見て、他の競馬場が『うちにも来て』となっています」(地方競馬関係者)
26億円超を生み出すスターを争奪せんと、欲望が渦巻いているのだ。
ミシェルは2月4日の高知から始まった「レディスヴィクトリーラウンド(LVR)2020(地方女性騎手の大会)」にも電撃参戦。2戦目で勝利し、現在は6人中2位となっている。
LVR第2ラウンドは2月22日に佐賀競馬場で、最終ラウンドが3月12日に名古屋競馬場で行われて優勝者が決定するが、彼女の実力をもってすれば、優勝も十分可能だろう。
「ミシェルはフランスで通算1446戦114勝。18年に72勝してリーディング12位となり、フランス女性騎手の年間最多勝を記録しています」(競馬ライター)
ミシェルは日本で騎乗するにあたり、日本語の習得にも励んでおり、
「C・ルメール(40)が習っていた日本語家庭教師のレッスンを受けていました。ルメールとは佐々木竹見杯のあった1月28日の川崎で再会。仲よく肩を組み、近況を語り合ったりしています。母国ではルメールからに加え、2年半前に当地で調教師となった清水裕夫氏(37)のところで調教にも乗りながら、日本の情報を仕入れていたそうです」(地方競馬関係者)