「セーラー服ドラマ」35年の傑作選(1)「スケバン刑事」浅香唯は私生活でもヨーヨーを

 僕らは「胸キュン」の瞬間を常に待っていた。それをかなえてくれたのは、セーラー服を着て軽やかに舞うアイドルたちのドラマだった——。昭和の終わりにあたる80年代から令和の現在まで、傑作の数々をここに再現!
               
 昭和のセーラー服ドラマの金字塔といえば、85年に始まった「スケバン刑事」(フジテレビ系)をおいてほかにない。美少女研究家の高倉文紀氏が力説する。

「今では珍しくなったアイドル主演の30分ドラマで、ここに出れば女優として活躍できるという図式を作った。さらに『セーラー服のまま戦う』というインパクトも視聴者に与えました」

 初代の斉藤由貴は、キレのいいセリフを放った。

〈スケバンまで張ったこの麻宮サキが、何の因果か落ちぶれて、今じゃマッポの手先。だがな、てめえらみてえに魂まで薄汚れちゃいねえんだぜ!〉

 2代目の南野陽子、3代目の浅香唯と、シリーズを重ねるごとに人気は社会現象となる。アイドル事情にも詳しい漫談家のユリオカ超特Q氏は、昨年8月、自身のイベントに浅香をゲストで招き、秘話を聞いたという。

「初代、2代目と来て、浅香さんの代になると三姉妹ですから破壊力は増したわけです。その中でセンターを務めていたので、道を歩いていると小さな子供に戦いを挑まれることもあったそう。浅香さんは練習を兼ねてプライベート用のヨーヨーを持っていて、それを見せると『おおおっ、本当にスケバン刑事なんだ!』と驚かれていたとか」

 この「スケバン刑事」より早く、学園ドラマの新しい形を築いたのが「3年B組金八先生」(79〜11年、TBS系)だ。前出・ユリオカ氏が続ける。

「三原じゅん子から上戸彩まで、いろんなヒロインが生まれました。それでも、僕らの世代でいえばパート2(80〜81年)の伊藤つかさでしょう。スーパーアイドルではなかったけれど、人気に応えて歌った『少女人形』は、どこかイモっぽさも残していたところが良かった。中学生だから『ザ・ベストテン』の生放送にも出られないところにリアルさを感じました」

 この時代、映画の世界でもセーラー服美女が次々と躍動している——。

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