「セーラー服ドラマ」35年の傑作選(6)能年玲奈は「制服卒業したい」と辞退

 名子役から成長を重ねる志田未来は、2度目の主演ドラマとなった「小公女セイラ」(09年、TBS系)でお嬢様に扮した。
 
「学校の全員が黒髪で、いかにも全寮制の名門女学院というのがわかるマニア向けな制服。院長役の樋口可南子から思い切りビンタを食らうなど、体当たりの演技が目立ちました」(芸能評論家・織田祐二氏)

 18年に一般男性との結婚を発表。人妻になっても制服姿が似合いそうだ。

 記念すべきNHK朝ドラ100本目のヒロインだった広瀬すずは、連ドラ初主演の「学校のカイダン」(15年、日本テレビ系)で16歳の制服姿を見せた。実は能年玲奈(現・のん)にオファーが来ていたが、21歳になっていたため、事務所側が「制服姿を卒業させたい」と辞退したため、広瀬が抜擢された。

「赤紫のブレザーにグレーのスカート、紺のハイソックスがまばゆかった。第10話では屋根の上で拡声器を持って演説するシーンがあり、下からスカートの中がのぞけそうになりながらも構わずの熱演でした」(前出・織田氏)

 18年12月には「VOCEが選ぶ2019最も美しい顔」に選出されるなど、わずか4年で大人の階段を一気に昇っている。

 今や酒豪のイメージすら漂う橋本環奈は、話題作の「今日から俺は!!」(18年、日本テレビ系)でスケバン風なセーラー服姿を披露。

「原作が88年スタートということもありますが、今の時代とは違う形のセーラー服姿は懐かしくもあり、貴重なショットと言えますね」(美少女研究家・高倉文紀氏)

 そして平成最後の学園ドラマとなったのが「3年A組—今から皆さんは、人質です—」(19年、日本テレビ系)で、ヒロインには永野芽郁が抜擢された。

「ほかにも上白石萌歌、今田美桜、福原遥、日比美思、大原優乃と旬の女優たちが同じクラスに集結。同じ制服でもタイプの違う着こなしぶりをたっぷりと楽しめました」(前出・織田氏)

 そして令和初のNHK朝ドラ「スカーレット」では、主演の戸田恵梨香が31歳のセーラー服を披露。

「若き日のシーンで大島優子とともに披露しましたが、2人そろって全く違和感がないということで話題になっていましたね」(前出・高倉氏)

 2020年も胸キュンの制服ドラマが続くだろうか——。

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