ミルクボーイのM-1優勝で危惧される「パンクブーブーの二の舞」

 12月23日に決勝戦が生放送された「M-1グランプリ2019」(テレビ朝日系)にて、結成13年目の苦労人コンビ「ミルクボーイ」が初出場・初優勝を果たした。翌朝に出演した「めざましテレビ」(フジテレビ系)ではツッコミ担当の内海崇が「結婚します」と宣言し、ダブルでのおめでたとなった形だ。

「彼らはM-1が今年初めてテレビで漫才を披露した番組という伏兵的な存在ながら、一部のお笑い好きからは優勝も予想されていた実力者。最終決戦では松本人志を除く審査員6人の票を集める圧勝でした。下馬評では『かまいたち』が優勝候補でしたが、そのかまいたちも『やりきった』と納得の表情だったのが印象的でしたね」(芸能ライター)

 この優勝で大ブレイクは間違いなしのミルクボーイ。当面はM-1効果で出番が増えることは確実だが、ブレイクしきれるのかどうかを疑問視する声もあるという。

「ミルクボーイに対して《パンクブーブーと同じ匂いを感じる》というお笑い好きが少なくないのです。M-1グランプリ2009でパンクブーブーは審査員票が満票という圧勝を飾りましたが、今ではテレビで見る機会が激減。佐藤と黒瀬の二人に華がないことに加え、若手芸人に求められるひな壇やバラエティのガヤに向いていないことから、活躍の場を失っていったのです。そしてミルクボーイも昭和芸人風の地味なルックスを持ち、33~34歳と若くもないことから、果たしてガヤ要員を務められるのかが疑問視されています」(前出・芸能ライター)

 そんなミルクボーイは、“井上小公造”ネタで知られる「女と男」の市川義一と家族ぐるみの付き合いがあり、可愛がられているという。その縁で「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)などに出演し、ガヤ芸を磨くことができるのか。期待が高まるところだ。

(北野大知)

エンタメ