昨年はミルクボーイの優勝で大盛り上がりを見せた漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」。その準決勝が12月2日に行われ、オズワルド、ニューヨーク、マヂカルラブリー、見取り図といった実力派9組が決勝進出を果たしたのだが、今年は、映画館で鑑賞する「ライブ・ビューイング」が大盛況だったという。
「12月3日の『スポーツニッポン』によると、昨年初導入となったライブ・ビューイングは今年、コロナの影響で臨時休業となった劇場を除き、106の映画館で実施予定だったとのこと。しかし、11月21日にチケットを販売して以降、予想を上回る売れ行きだったため、22館を追加したそう。また、一部シネコンでもスクリーン数を増やして対応し、コロナ禍ながら最終的に2万枚以上のチケットが売れたようです」(芸能記者)
「M-1」を運営する事務局は今回、公式サイトで《ネットでは配信されないM-1準決勝》と記していたこともあり、多くのお笑いファンが映画館のチケットを買い求めることとなった。しかし当日になり、一転してネット配信が告知されたため、3500円のチケットを購入したファンから怒りの声が殺到したという。
「『M-1』の公式サイトは、当日になって急遽、オンラインでも有料配信することを発表しました。ですが今回、ライブ・ビューイングに行く人の中には、《ネットでは配信なし》との言葉を信じ、コロナのリスクを背負ってチケットを買った人、上映時間の19時に合わせてわざわざ会社を早退した人、ネットオークションでチケットに10万円払った人など、仕方なく遠くにある映画館での観覧を選んだという人が大勢いたのです。また、オンラインチケットのほうが映画館チケットより500円ほど安かったということもあり、公式ツイッター上には『だったら最初から家で見ます! コロナの時期に映画館で観るメリット無いですよね』『配信の方が安くて繰り返し見れるなんて酷過ぎます。返金をお願いします』『なんという詐欺商法!せめて映画館までの往復の交通費くらい出してよ』『チケット10万で買った人たちの気持ち考えてくれ!』と、怒りの声が殺到する事態となりました。これで返金が可能ならば、まだ納得する人もいたのですが、公式サイトで《映画館の払戻は不可》と発表されたことで、さらに炎上することとなりました」(前出・芸能記者)
純粋に「M-1グランプリ」を楽しみたいと思っていたお笑いファンは、今回の件で水を差されてしまったようだ。運営サイドの不誠実な対応をよそに、ミルクボーイに続くブレイク芸人は現れるのか。12月20日に行われる決勝戦は、テレビの前で楽しみたい。