年末恒例の「輝く!日本レコード大賞」(TBS系)は、今年7月に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長に「特別音楽文化賞」を授与すると決定した。
同賞は、実行委員会で決まったもので“音楽文化の発展に寄与し、日本レコード大賞へ多大な貢献をもたらした者に贈られる賞”として今年から新設された。生放送される12月30日には、ジャニー氏に代わり同事務所所属の近藤真彦が出席する予定だ。
この発表にネット上では「今年亡くなったジャニー氏ありきの賞に思える」「ジャニーズのアーティストは、現在全てレコ大の賞レースを辞退しているのだから、別に賞をわざわざ作って授与する必要があるのだろうか」「ジャニーさんを利用しているような」など、疑問を投げかけるコメントが多数寄せられた。
「レコ大の凋落が始まったのは、大ヒットを飛ばしたユーミンや井上陽水、吉田拓郎らが“賞レースはカッコ悪い”と次々に辞退したことから。1991年には、これにジャニーズ事務所が続きました。決定的だったのは、95年にMr.Childrenが授賞式を欠席。以降、受賞者は“当日、会場に出席してくれること”が暗黙の受賞条件になりました。そうした経緯からも、ジャニー氏を『レコード大賞に多大な貢献をもたらした」と称えるのには違和感があります」(音楽関係者)
結局、現在のレコ大は、アーティストの実績という大前提が崩れてしまっているのだろう。