ジャニーズの補償は“法を超えて”増額!?「ゴゴスマ」MCの勘違いに批判殺到

 ジャニーズ事務所の性加害問題で、ジャニー喜多川元社長(故人)からの被害を申告したのは478人。そのうち325人が補償を求めていることが10月2日の同社の会見で明らかになった。

 これを受けて、10月3日放送のTBS系「ゴゴスマ〜GO GO!smile!〜」では、スタジオで補償額について出演者が議論を繰り広げた。9月に行われた会見では東山紀之新社長が、「法を超えての救済、補償が必要だと思う」と語っていたこともあってか、番組MCの石井亮次アナウンサーは、菊地幸夫弁護士にこう問いかけた。

「菊地さん、この補償に関して、判例などをもとに補償額を算定。『法を超えて』と言っている。このあたり補償額についてはどうでしょうか」

 どうやら石井アナは「法を超えて」の部分を「法を超えた賠償額」と認識していたようだ。SNSでは《石井アナの壮大な勘違い》《違う!無知すぎる》《なんで判例以上の金を払えなんて言えるのか》などと、勘違いを指摘する声が殺到していた。

 番組ではその後、菊地弁護士が「法を超えて」の意味について、「時効を主張しないということ」「改正前の民法では3年で時効になっちゃう」と説明。補償額については「今までの法律や裁判例に基づいてということになるだろうな」とコメントした。

 これに石井アナは「はぁ〜」と驚いた様子で、「僕の認識では、判例とかの金額ではなく、ちゃんともっと上積みがあってみたいなことを思ってましたけど、そうとも限らない?」と尋ねると、菊地弁護士は「そうだとすれば、太っ腹で…。もう、今までの裁判例だとこうですけど、あなたにはこれだけ。これは素晴らしいことだと思います」と見解を述べ、石井アナも「僕はそうすべき」と補償の増額を訴えていた。

「被害者への補償額について、ワイドショーの司会者があれこれと注文を付けるシーンに違和感を抱いた視聴者は少なくなかったようです。ウラの『ミヤネ屋』でも弁護士のコメンテーターが相場よりも高い補償額にすべきと持論を展開。さらにジャニーズに在籍していなくても、被害を訴えた人には補償すべきと主張するコメンテーターもいました。もちろん被害者が納得する形での補償は必要ですが、メディア側の責任もゼロではありません。忖度をしてきたジャニーズ事務所側に『もっと出せ』と訴えるのは手のひら返しと見られても仕方ないでしょう」(芸能ライター)

 被害者が納得する形で補償が進むことを願ってやまない。

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