青森米だけじゃない!「安くて美味い」ブランド米は?

 備蓄米は放出されたのに期待したほど市場価格が下がっていない令和の米騒動。そうした中、最近は「まっしぐら」や「はれわたり」といった聞き慣れない品種の米を首都圏のスーパーなどで見かけるようになった。

 これらはいずれも青森のお米。5キロ4000円以上が当たり前の中、3000円台後半と相場よりも安く、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)などメディアでも取り上げられている。

「首都圏での流通量が多いのは、コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれなど以前から聞き馴染みのあるブランド米です。一方、まっしぐらは06年と歴史が浅く、はれわたりに至っては23年とデビューしたばかり。米は数ある農産物の中でも品種改良が盛ん。全国的な知名度はなくても美味しいブランド米が各地で生まれています」(農業専門誌記者)

 品質の目安となる食味ランキングは、「特A」「A´」「A」「B」「B´」の5段階で格付け。24年度産に関しては、ちなみにまっしぐらはA´はれわたりは特Aとなっている。

 農林水産省が発表した「令和6年産米の相対取引価格・数量(令和7年3月)」を見ると、取引価格がまっしぐらとほぼ同じかそれより安いお米も数多くある。

「米の品質は昔に比べて全体的に高く、Aランク以上なら十分美味しいです。生産量が多い割に地元以外での知名度が低く、かつ相場が比較的安いのは、山形の『はえぬき』(特A)や福島の『天のつぶ』(A)、新潟の『こしいぶき』(A)などがあります」(同)

 実は、Aランク以上の24年産のお米は143種類。思った以上に多いようだ。

「自分が知らない銘柄だと食指が動きにくいですが、その場合はスマホで《銘柄 ランク》などと検索すれば情報がすぐに出てきます。今の状況ではそこまでこだわる余裕はないかもしれませんが…」(同)

 確かに、選んでいる余裕がないのも事実。「ウチはいつも○○を食べているから」などと言わず、逆手に捉えて違う銘柄のお米を積極的に食べてみるのもよさそうだ。

※画像は、青森米の「まっしぐら」

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