玉川徹氏、キャベツ高騰で「年収の壁」引き上げを批判「金持ちほどお得」

 キャベツの高騰が止まらない。1月15日の農林水産省の発表によれば、全国平均小売価格は1キロ当たり534円(1月6日~8日)で、平年比約3.3倍となっている。15日の各情報番組がキャベツ高騰のニュースを取り上げる中、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」でコメンテーターの玉川徹氏の発言に注目が集まった。

 15日放送回ではキャベツ半玉に862円の高値がついているとして、キャベツを大量に使う飲食店を取材。あるもつ鍋店では仕入れ先から値段を6倍にしてほしいとの要望があり、農家から直接仕入れるなどして対応しているという。

 こうした状況を受け、スタジオでは玉川氏が「キャベツとかの高騰だけじゃなくて、いろんな人件費も含めて、天候だけじゃない部分で上がってる部分もだんだん出てきてますから」と前置きして、こう続けた。

「今、生鮮品とか食品に関しての消費税だけゼロにしましょうっていう議連(議員連盟)ができましたよね。基礎控除で103万円の壁を178万円にって話がありますけど、あれって実はお金持ちほどお得になってるんですよね。そうじゃなくて、同じ減税だったらこっちの食品の方の消費税をゼロにする形の減税の方がいいんじゃないかっていう話は、なんとなく一定の合理性があるかなって思うんですけどね」

 MCの羽鳥慎一アナが「みんながどうしても必要なものですからね」と相槌を打ち、玉川氏は「消費税自体は逆進性があるんですけど、食品に限ったってことになると、これは逆進性とは別になってくるかな」と私見を述べていたが、SNSでは《キャベツ減税賛成》《珍しく立憲を褒めてる》《その通り!消費税ゼロでいい》と賛成の声があがるなか、《壁撤廃は金持ち優遇ってまだそんなこと言ってんの?》《消費税も壁もどっちもできるでしょ》と異論が相次いでいた。

「これまで玉川氏は、国民民主党の公約である『年収の壁』の引き上げをたびたび批判。国民民主党の玉木雄一郎氏はSNSで《せめて違う意見を反論できるコメンテーターか、私でもいいので番組に呼んでいただけないでしょうか》と反論していました。年収の壁の引き上げによって高所得者の方が減税額が多くなる『金持ち優遇』という意見に対しても、玉木氏は減税率では低所得者のほうが高く、年収に対する減税額の割合も高くなると主張しています。今回、キャベツ高騰の話題でも消費税減税を持ち出して年収の壁の引き上げを批判するとは意外でしたね」(メディア誌ライター)

 庶民としては、食品の消費税ゼロも「年収の壁」の引き上げも同時に実現してほしいものだが…。キャベツ減税の行方に注目が集まりそうだ。

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